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贅沢な悩み☆29

* * * ~回想~ 晴臣・side * * * 『貧乳・・・チビ・・・貧乳・・・チビ・・・』 呆然と立ち尽くす俺に気づいて、 『ハル、どうした?』 と、英道が戻ってくる。 『なにか、言われたのか?』 そう問われるが、俺は呪文のように 言われた言葉を繰り返すだけ。 『貧乳・・・チビ・・・貧乳・・・チビ・・・』 『は?貧乳?・・・チビ?』 俺の呪文を聞いた英道は・・・・ ぶは────っっ!と、盛大に吹き出した。 『くっくっく・・・ふふ!・・うはは・・・っ! ・・・貧乳!チビ!わはははっ!!』 俺を指差しながらゲラゲラ笑い転げる英道。 『・・・・・・・・・・(怒)。』 くそぉ・・・。 貧乳は仕方ないにしても・・・・、 チビって・・・!チビってぇ・・・・・・っ! 確かに あの3人組は 背が高くて、モデル体型で、 ついでに、キレイだったけど! 俺だって、俺だって 163㎝は あるんだぞー!? 女だったら、まあまあ高い方じゃんっ! 女だっ・・・ら・・・・・・ あ。 ・・・・俺、男だった・・・。 『チビ・・・・・・』 シュン・・・と、項垂れると・・・ 存分に笑って気がすんだらしい英道が慰めるように ポンポンと肩を軽く叩いてきた。 『いいじゃん。 俺はそのままのハルが大好きなんだから 気にすんな。』 そう言って、頭を撫でてくれる。 『英道・・・・・!』 『あ、胸は揉んだら大きくなるらしいぞ?』 『は・・・・・?』 『毎日、揉んでやろっか♪』 ───ムッカーッッ!! 『英道ぃ─────────っっ!(怒) 』

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