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贅沢な悩み☆30

* * * 晴臣・side * * * 『・・・ってな事があったんだよ~。』 『あー、・・・そうなんだ・・・。』 困ったように笑う遊。 こんな話、聞かされてもリアクションに 困るよなぁ、確かに。 でもさぁ・・・・ 『俺って頑張ったら女に見えんのかな。』 そう、ぼやいてみる。 ───と。 『えっと・・・ そのニット帽かぶってると・・・・見えるかも。』 『え?これ??』 体を起こして、帽子に手をやる。 これは、さっき英道が買ってくれたもの。 「寒いから かぶってろ」って。 白色で、てっぺんに大きなボンボンが ついてて・・・すっげー温かいんだ! 『うん。かわいいよ?』 『・・・・え・・・』 かわいいって・・・・・。 遊に言われると・・・腹立つどころか 照れるんだけど・・・/////。 『ゆ////、遊は・・・声かけられたり しなかったのかよ?』 照れくささを誤魔化すように聞いたのだけど 遊は、あっけらかんと答える。 『僕が~!?あはは。ないない。』 『・・・えー?そう?』 遊も頑張ったら女に見えそうな気が・・・ ・・・・・・・・。 しないな。うん。 スタイルいいし、キレイな顔立ちだけど、 どっからどう見ても男だしな。 背ぇ、高いし。 ・・・・・高いし。 『遊ぅ~、お前 何㎝ある?』 『んー? 身長? 170。』 『・・・晃は?』 『えっと・・・確か173㎝くらい・・・』 『はぁ・・・・すげぇな・・・』 俺だけ160㎝台かよ・・・・。 ちょっとだけ 凹んで、またテーブルに 伏せようとした時、 『因みに俺は 186㎝だ。』 ハンバーガーや飲み物を手に 英道と晃が戻ってきた。

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