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贅沢な悩み☆31
* * * 晴臣・side * * *
『英道・・・っ!』
どっかり座って、ハンバーガーやポテトを
テーブルに広げていく英道。
『はー、疲れた。』
『おせーよ、アホ。』
『・・・・お前な・・・。』
『遊、遅くなってごめん。混んでた~。』
『んーん。並んでくれて ありがと~。』
人目もはばからず、イチャイチャし始める
晃と遊。
『お前もな、あれくらい言えよ。
・・・・・可愛いげのない。』
『・・・・どーせ、俺は かわいくないよ。』
『なに。まだ気にしてんのか?』
『別に。』
むすーっと膨れる俺。
自分でも思う、可愛いげない。
怒らせてしまったかな・・・と、
ちょっとだけ内心ビクビクしていた俺だけど
英道はそんな俺を見て、にーっと笑って
ニット帽の上から頭をポンポンしてくれた。
『うそうそ♪かわいいなー、ハルは。』
そんな英道に、ホッと息を吐いて・・・
もうイジけんのやめようって思った。
せっかく楽しい事しに来たのに
いつまでも 不貞腐れてたら勿体ない。
『あー、腹へった。食おうぜ♪』
『・・・うん・・・あの・・ありがと・・・////// 』
やっと素直に言えて
すっかり心が軽くなった俺は
大きな口でハンバーガーにかぶりついた。
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