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贅沢な悩み☆33
* * * 晴臣・side * * *
複雑な思いを抱えて、唸っていると
『なあ、ハル。てっぺんに行ったら・・・
何するか知ってるか?』
なんて、英道が言ってきた。
『・・・へ?てっぺん?』
『そ。』
てっぺん、って・・・まぁ、よく聞くのは、
キ、キ、キス・・・・とか////?
そんな事を考えると、顔に熱が集まって、
赤くなっていくのが分かる。
『なーに変な想像してんだよ。やらしー。』
『や、やらしー!?』
誰のせいだよ!!
『はは。うそうそ。もうすぐ てっぺん。』
『え?』
『キス、する?』
『えぇ・・・!?え?え?』
答えるより前に、軽く唇が触れた。
『////////っ!!』
そのまま離れていくかと思ったら、
すぐにまたキスされて、びっくりして
開いたままだった唇の隙間から
舌がツルンと入ってきた。
『・・・・ん、ぅ・・・!』
口内を縦横無尽に暴れまわる舌に
最初は抵抗しようと試みた俺だけど
力の差は歴然で・・・結局、諦めた。
くちゅくちゅと、いやらしい水音が
やけに響く。
『ふ・・・っ・・・んん・・・///』
それから、あろう事か英道の手が、
服の上からであるが、胸辺りを触ってくる。
『んーっ!・・・・んん・・っ』
手を退かそうと、必死で暴れるけれど
やっぱり敵わなくて。
いっそのこと舌でも噛んでやろうか・・・
なんて、頭を掠めた所で やっと唇が
離れた。
『はぁ・・はぁ・・、お前・・・・・っ///!』
『ほら、降りるぞ。』
『へ・・・・・?』
慌てて外を見てみれば・・・・
ゴンドラから見えるのは、もう地上近く。
どんだけキスしてたんだっ!?
景色、見れなかったじゃねーか!
『ほら、もう着くぞ。』
『うっさいな!・・分かってるよ ///!』
と、立ち上がろうとして・・・・
へなへなと腰が砕けた。
『おっと。大丈夫か?』
俺がこうなる事は予想していたらしい英道は
絶妙なタイミングで俺を抱き抱えた。
へろへろな俺を見たスタッフが、ギョッと
して心配してくれて焦った。英道は、
『怖くて腰が抜けたみたいで~』
な~んて、誤魔化してたけど、恥ずかしくて
恥ずかしくて・・・・。
後から出てきた晃と遊は、
すぐに何があったか察したらしく苦笑いしてた。
その遊の顔が、やけに上気してたのは・・・・
まあ、
気にしない事にしてやろう。
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