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贅沢な悩み☆34
* * * 晴臣・side * * *
早めに出た事もあって、帰りは渋滞にも
巻き込まれず、スムーズに帰って来れた。
『楽しかったぁ!!また行こうな!』
俺は、もうテンション上がりまくりで、
車の中でも、マンションに着いてからも、
何度も同じ事を言ってて・・、って
いうのは自分でもわかってるんだけど!
はじめはみんな笑って頷いてくれていたのに
・・・いまや、
「そうだね~」「また行こうね~」と、
相づちを打ってくれるのは遊だけ。
後の2人は、俺の言葉は聞いてもなくて
なんも言わない。
英道は、慣れない運転に疲れたようで、
ソファーでウトウトしていて、
晃は、スマホで撮った写真を眺めて
ニヤニヤしている。
『あの・・・、新見さん疲れてるし・・・
そろそろ帰るね?晃くん・・・』
『え?・・・あ、・・・う、うん!』
疲れている英道を見て、遊が晃を促す。
晃も慌てて、立ち上がった。
そっか。
みんな疲れてるし・・・
引き留めても悪いかなぁ。
もうちょっと余韻を楽しみたいけど。
帰り支度をはじめた2人を、
ぼんやり見ていたら・・・物音で 英道が はっと
目を覚ました。
『ん・・・・?お前ら・・・帰るのか?』
『あ、起こしちゃって すみません!』
『わー!寝てて下さいっっ!』
まだ眠そうな英道に、気をつかう2人。
『帰るんなら送るよ?』
『いや、大丈夫です。』
『電車で帰りますんで!』
『・・・そっか?』
英道も一応、「送る」言ってはみたものの
疲れは隠せないようで
電車で帰ると言った2人に
ほんの少し ホッとした顔をした。
『今日は、ありがとうございました。』
『昨日からお邪魔しました。
今度はうちに泊まりに来て下さい。・・・狭いけど。』
『おう。』
『絶対、行く!!』
『じゃあ、また。』
『またね。』
『気ぃつけてな。』
『またな!』
そうして、2人は帰っていった。
しっかり、手を繋いで。
うーん。
人目を気にしないバカップル・・・
いや、ラブラブカップルめ・・・!
俺もいつか英道とラブラ・・・ブ・・・
うーん。
出来る気がしない・・・
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