417 / 761
酔っぱらいにゃんこ♡8
* * * ~回想~ ★ 遊・side * * *
『かんぱーい!』
『お疲れでしたー!』
『いやぁ、なんとか1日で 出来るもんだね~。
みんな、ありがとう~!』
パチパチと沸き起こる拍手。
『特に、篠宮くん。』
店長さんが、僕を見る。
つられて、みんなの視線が僕に集まる。
え・・・/////
僕、何かしたっけ・・・?
『はい・・・?』
『篠宮くんが 力仕事してくれて助かったよ。
ありがとね。』
パチパチと、また拍手が起こる。
『・・・あっ。いえ、そんな・・・っ///
出来る事をしただけです・・・から/////。』
『そんな事ないよ~。ありがとね。
みんなもありがとう。
ささやかだけど、いっぱい食べて飲んでね。』
『はーい!』
『・・・はい////。』
誉められちゃった・・・。
えへへ。
後で晃くんに自慢しようかな~。
つい、緩む口元。
ニマニマしながら目の前のポテトフライを摘まむ。
『ね、篠宮くんて 何か運動してたの?』
と、隣に座った先輩店員が聞いてくる。
ちなみに、この先輩というのは
ハロウィンの時にピーターパンになってた人。
『いえ、別に・・・。』
『あ、そうだ。これ飲んでよ。美味しいよー?』
『・・・?何ですか?これ。』
『苺のジュースだよ。炭酸、平気?』
『はい。大丈夫です。』
『じゃあ、どうぞ~。』
紙コップに注がれた赤い液体を見つめる。
苺の炭酸って、珍しいなぁ。
美味しそう。
僕は、薦められるまま、一口 飲んでみた。
『ん?・・・苦い・・・・?』
『え?そう?そんな事ないと思うけど・・。
ごめんね、無理なら飲まなくていいよ。』
シュン・・と項垂れる先輩。
なんだか悪いことをした気になってきて
慌てて、もう一口 飲んだ。
うん。大丈夫。
やっぱり ちょっと苦い気もするけど。
でもって なんか 喉が熱いけど。
・・・・・・ん?
もしかして・・・
『これ・・・お酒 入ってます?』
『えっ!?い、いや?入ってないよ!?
だって篠宮くん、未成年だもん!
さすがに お酒は薦めないよー。』
『はあ・・・・。』
んー。
でも・・体もポカポカしてきた気が。
気のせいかな?
まぁ・・・いいか。
美味しいし。
それでも警戒して、ちびちび飲んでいた
その時・・・、
近くの席で話している女の子たちの
会話が耳に飛び込んできた。
ともだちにシェアしよう!