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酔っぱらいにゃんこ♡10

* * * ~回想~ 遊・side * * * 『篠宮くん、大丈夫?フラフラしてるけど。 俺、送ってこうか?』 なんて言いながら、肩を抱いてくる先輩。 『疲れたのかな?送ってくよ?』 もう片方の手が、膝の上の僕の手を握る。 『・・・気持ち悪い・・・・。』 ポロリ、と出た言葉。 『えー?大丈夫? すぐ帰った方がいいかも! えーと、篠宮くんちって どの辺だっけ? あ。なんなら俺んち 来てもいいけど・・・。』 『そうじゃなくて・・・』 『ん?どうかした?』 見当違いの返事をする先輩の手が 膝の上から太ももに移動して・・・鳥肌がたった。 『もーっ!気持ち悪いってば・・!』 体をひねって、両手で先輩の肩を押す。 ほんのちょっと。 軽~く押したつもり・・・だったのに 先輩は椅子から転げ落ちて動かなくなってしまった。 『わ!どうしたの??』 『え?もう酔っちゃったの?』 『大丈夫!?』 『なんだ?なんだ?』 みんなが慌てだす。 『うぅ・・・』 先輩が低く呻いた後、ガクッと力が抜けた。 『あれ?寝ちゃった??』 『え?マジ?』 『もう!何やってんのー。』 『よし!あっちに寝かそう!』 驚くべきチームワークで、あっという間に 先輩は部屋の奥のソファーへ運ばれた。 『僕、帰り・・・まーす・・・・・』 『え?篠宮くん、帰るの?』 『フラフラしてるけど大丈夫?』 『1人で平気?』 『うん・・・だいじょーぶ・・・帰るぅ・・・』 『あ、じゃあ僕が送ってくよ。僕、飲んでないし。』 と、店長が立ち上がった。 『はーい・・・・・・あ。 これ、もらってもいい??』 近くに座っていた女の子に、 ずっと飲んでた苺のジュースを指差すと 『いいよ、いいよ。持って帰って。』 と、何本か手渡してくれた。 『・・・ ありがとー。』 えへへ。 もらっちゃった~♡ これ、美味しいから、晃くんにもあげよう。 『篠宮くーん、おいでー。』 『はーい。』 こうして僕は店長さんに 家まで送ってもらったんだ。

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