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酔っぱらいにゃんこ♡11

* * * ~回想~ 遊・side * * * 家に帰ってきた僕は 晃くんの部屋に入って 記憶を頼りに白猫の衣装を探した。 『あったぁ・・・!』 すぐに見つけて、手に取ると・・・その横に 茶色の紙袋が2つ置いてあるのが目に入った。 『あー。これ・・・・』 薫さんがくれたヤツだぁ。 えっと、大人の・・オモチャ///ってヤツだよね? なんとなく開けて中身を見ると、 僕がもらったのとは違うものが入っていた。 全体的にシンプルで、初心者の僕でも あんまり抵抗がなさそうな感じ。 なんだろ、これ・・・。 また、薫さんから貰ったのかな? もう1つを開けると、初めて見た時に衝撃を受けた ゴテゴテの えげつないオモチャたちがあった。 『うーん。・・・どっちかなぁ?』 晃くん、使いたがってたし・・・ マンネリ解消なら、こっち、だよね! ───と、トゲトゲのいっぱい ついた ローターを取りだす。 これ以外は さすがに まだハードルが高そうなので しまう事にした。 それから、白猫の衣装を着ようとして たくさん汗をかいたのを思い出して、 シャワーを浴びに風呂場へ走った。 さっぱりして出てくると、喉が渇いてしまい カバンから苺のジュースを取り出すと、 一気に半分ほど、喉に流し込んだ。 『ふふっ、美味しいー。』 再び、ふわふわ気持ちよくなってきて、 ソファーに座り、残りをゆっくり味わいながら飲む。 頭では、これはお酒かもしれない、って 半分 分かっていた、けれど・・・今さら やめる気にならなくて。 それより・・・・ 『早く帰ってこないかなぁ・・・。』 今なら、恥ずかしいことでも何でも 出来そうなのになー。 晃くんのためなら・・・ 僕は何でも出来るんだよ? 『なーんちゃって♡きゃー////♡』 なんて、1人 ジタバタしていると ピンポーンと玄関のチャイムが鳴った。 『・・・・・・あっ!』 晃くん、帰ってきたっ!! わーい!晃くんだぁ~! 僕は、残っていたジュースを飲み干すと、 いそいそと玄関へと走った。

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