420 / 761
酔っぱらいにゃんこ♡11
* * * ~回想~ 遊・side * * *
家に帰ってきた僕は 晃くんの部屋に入って
記憶を頼りに白猫の衣装を探した。
『あったぁ・・・!』
すぐに見つけて、手に取ると・・・その横に
茶色の紙袋が2つ置いてあるのが目に入った。
『あー。これ・・・・』
薫さんがくれたヤツだぁ。
えっと、大人の・・オモチャ///ってヤツだよね?
なんとなく開けて中身を見ると、
僕がもらったのとは違うものが入っていた。
全体的にシンプルで、初心者の僕でも
あんまり抵抗がなさそうな感じ。
なんだろ、これ・・・。
また、薫さんから貰ったのかな?
もう1つを開けると、初めて見た時に衝撃を受けた
ゴテゴテの えげつないオモチャたちがあった。
『うーん。・・・どっちかなぁ?』
晃くん、使いたがってたし・・・
マンネリ解消なら、こっち、だよね!
───と、トゲトゲのいっぱい ついた
ローターを取りだす。
これ以外は さすがに まだハードルが高そうなので
しまう事にした。
それから、白猫の衣装を着ようとして
たくさん汗をかいたのを思い出して、
シャワーを浴びに風呂場へ走った。
さっぱりして出てくると、喉が渇いてしまい
カバンから苺のジュースを取り出すと、
一気に半分ほど、喉に流し込んだ。
『ふふっ、美味しいー。』
再び、ふわふわ気持ちよくなってきて、
ソファーに座り、残りをゆっくり味わいながら飲む。
頭では、これはお酒かもしれない、って
半分 分かっていた、けれど・・・今さら
やめる気にならなくて。
それより・・・・
『早く帰ってこないかなぁ・・・。』
今なら、恥ずかしいことでも何でも
出来そうなのになー。
晃くんのためなら・・・
僕は何でも出来るんだよ?
『なーんちゃって♡きゃー////♡』
なんて、1人 ジタバタしていると
ピンポーンと玄関のチャイムが鳴った。
『・・・・・・あっ!』
晃くん、帰ってきたっ!!
わーい!晃くんだぁ~!
僕は、残っていたジュースを飲み干すと、
いそいそと玄関へと走った。
ともだちにシェアしよう!