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酔っぱらいにゃんこ♡23

♡♡♡ 遊・side ♡♡♡ 『篠宮くん、なんかイイコトあった?』 『ふぇ・・・っ////?』 『今日は ずーっとニコニコしてるね』 『・・・/////』 なんて ニコニコの店長さんに言われた。 う・・・//// 晃くんとの、エ・・・エッチな事思い出してた なんて・・・・い、言えない・・・//// 『篠宮くん、幸せそう。いいなー。』 『え・・・・、あ。』 店長の横で はー と、ため息をつく、その人を見れば・・・。 あ!倦怠期の人だっ!! と、失礼な事を思ってしまって 慌てて そっぽを向いた。 でも・・・気になってチラリと視線だけを戻すと やっぱり彼女は 寂しそうにため息をついている。 あれから、2年目の彼氏とはどうなったんだろう。 上手くいかなかったのかなぁ・・・。 『あ。』 突然 彼女が入り口の方を見て、身を乗り出した。 僕もそっちに目を向けると 1人の男性がずんずんと歩いてきた。 『祐くん・・・?』 『みっちゃん!受かった!!』 『え?』 『受けてた会社、受かった!』 『ええー!?ホントに?』 『遅くなったけど・・・やっと言える! 俺と結婚して!!』 『・・・・・え、えぇっっ!?  よ、よ、喜んでー!!』 みっちゃんは、嬉しそうに跳び跳ねて、 レジカウンターから飛び出していく。 うわぁ! すごーい! 映画みたいっ!! なんだぁ・・・。 倦怠期でも、飽きた訳でもなかったんだ・・・。 よかった! それにしても、結婚かぁ・・・。 僕と晃くんは、法律上の結婚は出来ないけど 好きって気持ちだけなら誰にも負けない自信がある。 少しだけ羨ましいなんて思っちゃうけど・・・ 形にこだわらなくたって 一緒に歩いていける道があれば それでいい・・・・・ よね? うん。 頑張ろう、僕も。 店の真ん中で抱き合っている2人を見ながら 沸き上がる拍手の中で、そんな事を思った。 * * * お わ り * * *

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