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中野くんのその後☆2
───なんなんだ。
なんでなんだ。
コンビニの前で言われた通り待つ俺。
待ってる事を了承してしまった手前、
帰るに帰れない。
いや・・・
別に帰ってもいいんだけどさ。
待ってる義理ねーし。
フラれた相手だし。
男だし。
男だし。
男だし。
あーあ。
『すみません!!』
あれこれ考えていると、5分も経たない内に
ヤツが出てきた。
今日は 前に見 た時の・・・
でき損ないのアイドルみたいじゃなくて
普通の服装。
つーか、
どっちかつーと、地味な感じ・・・?
なんか・・・・変な感じ・・・・。
『お待たせして すみません。』
『あー、いや・・・・///』
────って、もうさぁ!
なんなんだよ、くそぉー!
やっぱ、可愛い!
もろタイプなんだよっ・・・・顔は!
『なんすか?話って』
平静を装いながら
なんの用かと相手の出方を待っていると、
『あの・・・この後って予定あります?』
────と、
何故か もじもじしながら聞いてくる。
『ないけど・・・てかバイトは?終わりなの?』
『はい。今日はもう終わりです。』
『ふーん。・・・・で?』
『あ、あの・・・・あの、私とデートしませんか? 』
『は・・・・はあ!?デートぉ?なんで俺があんたと?』
『お願い・・します。話したい事もあるんです。』
う・・・・っ////!
上目使いで見んなよ・・・!
うっかりトキめいちゃうじゃねーかっ////!
『お願い・・・・!』
『・・・・っ////。ま、まぁ、少しなら・・・・。』
『───っ、ありがとう!』
にっこり嬉しそうに笑顔を向けられると
不覚にも ドキドキしてしまう。
───落ち着け、俺!
コイツは男。
男だからっ!!
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