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誤解と誤算★4
* * * 晃・side * * *
えーと。
今日もエロエロ天使、降臨です。
嬉しいよ?
嬉しいんだけど。
最初の頃はさ、そりゃー 毎日、毎日
サルのようにヤってた俺たち・・・
あ、いや、「俺」だけどさ。
落ち着いてきてからは
毎日しないと絶対にイヤだっ!
・・・なんて事も少なくなって。
次の日に、大事な用事が あるって時は、
ただ抱きあって眠る事も多くなってきてた。
それだけで充分、満足できるし。
それが・・・・。
『晃くん・・シよ////?』
『//////っ!(ギャ───っ!かわいい!)』
俺に馬乗りになり、
自分でパジャマのボタンを外しながら
俺を誘う遊。
色っぽいっ////
めっちゃ 可愛いっっ!
でもね?
明日・・・大学、始まるんですけど!?
いや、俺は全然 構わないんだけどね?
ホントは毎日でも遊となら
一日中でも何回でも出来るんだから!
だけど・・・
俺を熱く見つめてくる遊の目は・・・
妖艶とも思える色気を放っていて
すぐにでも、押し倒したい気持ちで
いっぱい。
だけど・・・・。
なんで そんなに切羽詰まった顔してんの?
なんで そんなに毎日、一生懸命なの?
何か、俺に言えない何かがあるんじゃ・・・
─────あ。
そこで、昨日 ふと考えた事を思い出した。
“ 俺よりオモチャ ”
いや・・・
まさか。
いやいやいや。
『・・・・・・・・』
いやいや。
いやいやいや。
でも・・・・・・
まさか、まさか、マジで、ホントに、
俺だと満足出来ない、とか・・・
あんのかな??
俺より
お、オモチャ・・・の方がいい・・・とか
あんのかな!?
ええぇ!?
だとしたら、
だとしたら、
俺はどうすれば・・・っ!!
『あ、あの・・・あの、ゆゆゆゆー?』
『ん・・・、なぁに・・・・?』
小首を傾げる遊。
『わ♡かわい・・・、じゃなくて!あの・・あの・・・』
ええーい!
言ってしまえ、俺っ!
『おもも・・ち、ちゃ・・・っ』
しまった!噛んだっ!
『・・・・・・?おもち?食べたいの?』
『ち、ち、違・・・っ!違くてっ!
あのさ、遊・・・、その・・・
オ、オモチャ!アレ、使ってみる?』
『・・・・・・え?』
『だから・・・オ、オモチャ・・・・』
『・・・・・・。』
悔しいけど、遊が望むなら、
俺は何だって出来る!!
そう決意を固めた時、
じっと下を向いていた遊が、
ゆっくりと顔を上げて俺を見た。
この世の終わりみたいな悲しい顔で。
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