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誤解と誤算★7
* * * 晃・side * * *
話は出来ないまでも、姿は見られていた遊だけど
3限めからは講義に出たのか出てないのか
確認 出来なくなって・・・
そのまま お昼になり、
食堂で探したものの、その姿はなく・・・・
大学中を走り回って探す事にした。
でも、見つからない。
俺が遊を見逃すハズはないのに
遊は どこにも・・・・いない。
『はあっ、はあっ・・・・遊、遊・・・・っ!』
だんだん焦りが募ってくる。
ただ単に俺に会いたくなくて
姿を隠してるだけならいいけど・・・
遊の身に何かあったんじゃないか、って
なんとも言えない不安が大きくなっていく。
走りながらスマホを取り出し遊に電話をかけた。
だけど、何回か呼び出し音が鳴らすと、
留守番電話に切り替わってしまう。
『遊!どこ?今、どこにいる?
お願い!電話に出て!遊・・・・!』
留守電にメッセージを入れて、
今度はメールを打つ。
しばらく待ったけど、読んだっていう
印がつかない。
『・・・・・遊・・・。』
どうしよう・・・。
なんだか、変な胸騒ぎがする。
どこに・・・どこにいる?
前は・・・店長に会いに行ってたんだっけ。
今回はどうだろう。
理由をこじつければ
店長にも原因の一端はありそうだけど。
アレ、くれたの店長だし。
でも・・・違う気がする。
新見さんと晴臣さんも頭に浮かぶけど、
2人とも今日は仕事のハズだ。
遊が仕事中の2人に
そんなワガママを言うハズがない。
じゃあ、どこだ?
どこだ?
どこだ・・・・!?
どこも思いつかない。
考えろ・・・・
考えろ・・・・!
遊が行きそうな所・・・・
行きそうな・・・・
『────あ!』
もしかして・・・・家?
家に帰った、とか?
あり得る。
それなら・・・・
走り出そうとした、その時 スマホが鳴った。
着信音に慌てて画面を見ると
かけてきたのは・・・
・・・・・遊だっ!!
『遊っ!!?今・・・どこに・・・』
『あ・・・きら・・・・く・・・・ん・・・・』
今までに 聞いた事もないくらい、
低く掠れた遊の声。
『・・・遊?大丈夫・・・・?』
『ごめん・・・なさい・・・』
え?
ごめんって・・・なんで謝るの!?
なんで?
なんで?
遊、一体なにがあったの・・・・!?
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