＊ ＊ ＊ 晃・side ＊ ＊ ＊ 手早くご飯(遊に作っていたお粥)を食べて、 お風呂(シャワーだけ)に入って、 栄養ドリンク(強力なヤツ)を飲んで、 温かい格好をして、 毛布をかぶって、遊の側に座る。 燃えている俺は、今日は寝る気など ない。 ずっと起きてて看病するんだっ！ これこそ、愛のパワー！ってね？ 薬が効いたのか、さっきよりは穏やかな顔で 眠る遊を見つめていると･･･ 昨夜の事が風邪の原因なのかな、なんて 考えてしまう。 一生懸命に、切羽詰まったエッチ。 遊が何を思ってしていたのか･･。 『頑張ったのに･･･』って、言ってたよな。 やっぱり、無理してたんだよなぁ。 で････、 『オモチャの方がいいの？』みたいな事も 言ってたような･･･？ それで、すごく悲しそうな顔になって･･･ オモチャを投げ捨てて････ ん？ 投げ捨てて？ ････････。 ････････。 あ。 ああああっっ！！ オ、オモチャ･･･ッ！！ ヤバいっ！！ あれ、そのまんまにしてるっ！ ･･･誰かに見られたらマズイよな･･･(汗) ま、まぁ･･･でも今は･･･ 後で取りに行こう。 ････後で。 今は遊が大事だからね。 でもなぁ･･･ オモチャの方がいい･･･なんて なんで 思ったんだろう。 もしかして･･･ オモチャに負けないように 「頑張ってた」･･･のかな？ 遊の事だから･･･、 自分のためじゃなくて 俺のために「頑張ってた」んだろう。 『バカだなぁ････』 ホントに････。 いつも いつも、俺のために一生懸命な遊。 可愛くて、愛しくて、大切な人。 『早く元気になろうね･･･。』 起こさないように、優しく そっと 頬を撫でる。 すると、静かに眠る遊が 微かに･･･ 微笑んだ･･･気がした。