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誤解と誤算★26

* * * 遊・side * * * 家に帰ると、自分の居場所に帰ってきた安心感からか、すぐに眠ってしまった。 晃くんのベッドで 晃くんの匂いに包まれて 深く深く眠っていたらしく今度は夢も見なかった。 けれど・・・ フッと目が覚めた時、 また熱が上がっているのを感じた。 あ・・・これ、ヤバいかも。 寒気がすごい 熱が かなり高くなってる気がする。 そんな中、ぼんやりと・・・モヤがかかった意識の中で 晃くんと もう1人誰か話している声がした。 『インフルエンザじゃないね』 と、突然はっきりと聞こえた その声は・・・ 大学の保健室で聞いた あの白衣の人のもの。 あれ? なんで、あの人が・・・うちに? んー・・・ ま、いいか。 熱のせいで、考えるのも 面倒くさくて・・・ そうするうちに また声が遠ざかっていく。 『・・・遊・・・・遊・・・・』 晃くんの声がする。 目を開けると、心配そうな顔。 白衣の人は もう帰ったらしく 晃くん以外の気配はしなかった。 薬を飲んだ後、何か食べられないかって 聞かれて・・・ 正直そんなに食欲はなかったんだけど 「プリン」って言葉に、思わず反応してしまった。 だってね・・・? 小学校の時、クラスメイトが風邪をひいた時 プリンを食べさせてもらったって話してたのを 聞いた事がすごく印象に残ってたんだ。 だって・・・ 本当は、すごくすごく ・・・・羨ましかったから。 本当は、すごくすごく 羨ましかったんだ。 晃くんは嬉しそうにプリンを持ってきて 食べさせてくれる。 冷たくて、甘くて、口の中でスーッと 溶けていくプリン。 美味しくて、もっと食べたかったのに 薬が効いてきたのか、眠くて眠くて・・・ 半分も食べないうちに、また眠ってしまった。

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