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誤解と誤算★32

* * * 遊・side * * * そんな僕の様子に、晃くんは気がついてた みたい。 『そうだ!じゃあさ・・・』 『え・・・・?』 『俺も一緒に寝る!それでどう?』 『え?晃くんも・・・??いいの!?』 『うん。家の事、大体 終わったし。  ・・・実は、俺・・・ちょっと眠いんだ・・・。』 『あ・・・・ご、ごめ・・・』 そうだ・・・。 寝ないで看病してくれてたんだ・・・。 それなのに僕ってば・・・ 自分のコトばっかり・・・ ショボン・・・と、下を向くと・・・ 『違う違う!看たかったの!俺が!』 晃くんが、後ろから抱きしめて 僕の頭に顎を乗せてグリグリする。 『俺が熱 出したら、遊だって そうするでしょ?  だから、謝んないで?ね?』 『うん・・・ありがと。』 もう1度、外の真っ白な景色を目に焼きつける。 そして、晃くんが先にベッドに入って 手を広げておいで、って してくれる。 嬉しくて、いそいそと僕が隣に潜り込むと、 すぐにギューっと抱きしめてくれて、 「寒くない?」って優しく囁かれて。 晃くんの胸に しがみついて すりすりして、 子供みたいに甘えて・・・幸せを噛みしめる。 ああ・・・ やっぱり僕は・・・晃くんと こうやって 抱き合うのが、好き。 晃くんが居れば なんにも怖くない。 ここが僕の居場所。 僕が1番 安心できる場所。 あ。 でも。 一緒に寝て、感染らないかな? 『晃くん・・・あの・・・』 『んー?』 もう、うとうとしていたらしい晃くんの声は 眠そうで・・・でも、言わなくちゃ。 『あの・・・感染らない・・・かな?』 『・・・んー?んー。んー。  もし感染ったら・・・今度は遊が看病してくれる?』 『う、うん!もちろん、するっ!』 『うん。じゃー、OK~。俺、この方がいい。  遊を抱きしめてたい・・・から・・・。』 『・・・・・っ・・・、うん・・・/////』 『おやすみ・・ゆー・・・』 すごく眠たそうなのに晃くんは いつものように、おでこにキスしてくれて、 ギューってしてくれて、心も体も満たされる。 『おやすみ・・・なさい・・・/////』 『ん・・・・』 最後に、頭をよしよし されて 嬉しくて、幸せで、僕は。 眠くない、 なんて言ってたクセに・・・ 晃くんの寝息を聞きながら すぐに眠ってしまった。

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