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最強の来訪者☆12
* * * 英道・side * * *
『な、なんで・・・お前が・・・っ!!
あっ!つーか、てめぇっ!なにが元カノだよ!
お前、俺の元カノなんかじゃねーだろっ!』
とんでもねぇ大ウソこきやがって!
バンッ!とテーブルを叩いて睨みをきかすも
桜子は余裕の笑顔で しれっと返す。
『誰も あんたのなんて言ってないでしょ?』
『───はぁ?なんだよ、それ。紛らわしい!
・・あっ!い、いや、ちょっ・・・ちょっと待て!
それより、お前・・・・っ!!
お前、ホントに ハルの姉ちゃんなのか!?』
『ええ。そこは間違いなくホントの事よ♡』
『・・・・・・・マジ?』
『マジ。』
ウソだろ・・・・
マジでか・・・・。
コイツが・・・・
ハルの・・・・姉ちゃん・・・・
言われてみれば
ハルに似てなくもないような・・・・
『うあぁ・・・・マジか・・・・』
ダメージが デカ過ぎて 膝から力が抜けた。
ヘナヘナと イスに座って頭を抱える。
『───で?晴臣と別れる気になった?』
笑いを含んだ声で、桜子が問う。
けれど・・・。
『・・・・・なんねーよ。ハルはハルだ。』
そこだけは譲らねー。
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