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最強の来訪者☆27
* * * 英道・side * * *
翌日。
結局、夜の営み は
ハルに断固 拒否!されてしまい
ただ抱き合って眠った。
ま、昼間あれだけヤれば
当然と言えば当然・・・・
つーか、本気でスる気は なかったんだけど。
すぐ真に受けるから
かわいいんだよなー、コイツ♪
隣でまだ眠るハルを抱き寄せ、
至福の時間を味わう。
───と、ハルが もぞもぞ動き出した。
『ん・・・んん・・・・ひで・・みち・・・ぃ・・・?』
『──あ、悪 い。起こしたか?』
『んー・・・、んーん。ちょうど今、起きた・・・』
『そか。』
『んー・・・・』
「ふああぁぁ」と大きな 欠伸をしながら
おとなしく俺に抱かれるハル。
うん。
どうやら昨日の夜のコトは
もう怒ってはないようだ。
『ハル。今日こそ出かけるか?』
俺の言葉に、ハルがパチッと目を開けた。
『・・・・・うんっ!出かける♪』
クリクリの大きな目をキラッキラさせて
わくわくした顔で俺を見上げる。
ホンット、子供だな。
でも、そこが かわいいんだよな。
『よし。じゃあ起きよう。』
『うん!』
朝食をとって、やる事やって・・・
って、やるっていうのは
洗濯とか掃除の事だからな?
さあ、出るぞっ!と 玄関へ足を向けた・・・・
その時、
ピンポーン♪
と、部屋のチャイムが鳴った。
『『・・・・・・・・え?』』
誰だ?
このチャイムが鳴るって事は
誰かが 直接、部屋の前まで来たって事・・・だよな。
って、このマンション内に突然
訪ねてくる知り合いはいないんだが。
『ハル、中で待ってろ。見てくる。』
玄関ドアのスコープを確認するけど、
どうやら見えない場所に立っているようだ。
『見えねぇな・・・・』
『英道、誰だった?』
気になったらしいハルがチョコチョコ
こっちに歩いてくる。
『ハル、中で待ってろって。』
『えー、やだ。一緒にいる。』
『・・・・・・・・』
まあ、危険なヤツなら殴ればいいか。
───と、一応 ハルを後ろに立たせて
ドアノブに手をかける。
その時、またチャイムが・・・・・・・・。
ピンポーン♪
ピポ、ピポ、ピポ、ピポ、ピポーン♪
ピポ、ピポ、ピポ、ピポ、ピポーン♪
なんだ?
すげー、連打して・・・・・・・・
『『・・・・・・・・ん?』』
ちょっと待て。
この押し方・・・・、まさか。
『こらー!はーるーおーみー!』
聞こえてきた、この声・・・
間違いない、
・・・・・・・・桜子!!!
『ひえぇぇ!?ね、ねねね姉ちゃんっっ!』
ハルが目に見えて脅え始める。
『はーるーおーみー!いるんでしょー!
開けなさーい!!』
『・・・・・・・・っっ!!!ぎゃあぁぁぁっ!』
パニックになったハルが
猛スピードで リビングへ走っていく。
『はーるーおーみー!!
ひーでーみーちー!!』
ピポ、ピポ、ピポ、ピポ、ピポーン♪
『・・・・・・・・・はあ・・・』
こりゃ、開けるまで絶対 帰らないんだろうな
ほっといてもいいけど・・・・近所迷惑だし。
・・・・・と、仕方なくドアを開ける。
『やっと開いた♪おはよう、英道』
『・・・・・・・・・』
そこに立っていたのは、予想どおり
桜子。
だけど、その出で立ちは・・・・・・・・・
昨日とは まるで別人。
派手な化粧に
胸が半分見えてんじゃねぇ?ってくらいの
がっぽり前の開いたTシャツに革ジャン、
穴が厭きまくりのダメージジーンズ・・・・・
昨日の野暮ったさは微塵も感じられない
なんとも過激な姿で仁王立ちしていた。
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