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最強の来訪者☆29
* * * 英道・side * * *
『キャー!お邪魔しちゃった~!』
『はじめまして~!』
『やだー、いい男~!』
『晴臣には勿体な~い!』
『は?・・・え?な、なんだ・・・??』
突然、女2人に囲まれ
体をベタベタ触られて
キャーキャー騒がれて、唖然呆然。
訳が分からん。
なんだ、コイツら・・・??
でも、“ 晴臣 ” って言ったな
って事は・・・
ハルに視線を向けると・・・
当のハルは 目を大きく真ん丸に見開いて
信じられないものを見るように
恐怖の表情で・・・・・・固まっていた。
『ハル?どうした?』
『・・・・・・あ・・・あ・・・・』
『ハル?』
『あ・・・あああ・・・っ・・・』
『ハ、ハル?』
『あ・・・あああ・・・ああああ・・・』
な、なんだなんだ?
どうしたんだ???
慌てて駆け寄ろうとしたが
女2人は そうはさせず俺を押し止めると
ハルに向けて にっこりと微笑んだ。
『は・る・お・み・く・ん♡』
『お・ひ・さ・し・ぶ・り♡』
『あああ・・・ああ・・・っ・・・
ね、ね、姉ちゃん・・たち・・・なんでここ・・・に・・・』
『・・・え?』
ね、姉ちゃん・・・たち?
って、
─────えぇ??
・・・コイツら
あと2人いるっていう・・・
ハルの姉ちゃんたち!?
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