511 / 761

最強の来訪者☆30

* * * 英道・side * * * いや、つーか・・・・・ なんでハルの姉ちゃんが・・・・・ 『あらあら~♪感動の再会ね♡』 ───っ!? 『桜子っ!てめぇかっっ!』 いつの間に戻ってきたのか リビングの入り口で ほくそ笑む桜子に怒りをぶつける ・・・・・・・・が。 『キャー!てめぇ、だって!』 『ハルの騎士(ナイト)さま、カッコいー!』 俺の言葉に はしゃぐ姉2人。 『・・・・く・・・っ///!』 くそぉ、やりにくい。 思わず黙りこんだ俺の反応がつまらなかったらしく 『晴臣~♡何してるの~♪』 『お姉ちゃんが抱っこしてあげようか~♪』 『~~~っっ!ぎゃあぁぁぁっっ!!』 ターゲットがハルに移った。 慌ててクッションで体を隠すハル。 隠れているつもり・・・か? 残念だけど、まったく隠れてねーぞ? 『ハルったら、震えてる~!』 『きゃー!なんて可愛いの~♡』 『ぎいやぁぁぁっっ!く、来るなぁっ!!』 姉に向かって クッションを投げつけ ソファーから飛び降りて 玄関の方に走るハル。 しかし、そこは あっさり桜子に捕まった。 『は、離せっっ!』 『・・・・・離せ(怒)?』 『─────っ||||||!!』 桜子の冷たい声に ハルの顔が真っ青に変わっていく。 『あぁぁっ!違・・っ・・・ごめんなさいっっ!  あの、はな・・・離してくださいっ!』 『ふふ。イ・ヤ・よ♡』 『晴臣ぃ~!待て待て~♡♡』 『こらぁ♡なに逃げてんの、も~!』 『ひぃ!ぎゃ、ぎゃあああああああっっっ!』 ハルを取り囲んで 揉みくちゃにする3人。 抵抗にならない抵抗をするハル。 『・・・・・・・・・・。』 なんのコントだ、これは。 馬鹿馬鹿しくて 笑えてきた・・・・・ いや、ハルは笑えないか。 ああ、もう!! 『お前ら!いい加減に・・・』 ハルが可哀想になり 本格的に止めようと3人に近寄った その時・・・・・、 『いい加減にしなさいっ!!』 ドスの効いた男の人の声が ズカーンッッ!!とリビングに轟いた。 『・・・・・・・・・・え?』 突然の乱入者に驚いて 声のした方を見れば・・・・・ 全然 まったく見たこともない 知らないおっさんが 立っていた。 次から次へと・・・・・ 今度は誰だ・・・・・! すると さっきまで嬉々として はしゃいでいた姉3人、 そして 泣きまくっていたハルが 一瞬でおとなしくなり、声を揃えて叫んだ。 『『『『お、お父さんっっ!!!』』』』 ─────はい? おとう・・・さん? お父さん・・・・・ おとう・・・・・ ─────────っっ!!!! 『ハルのお父さんっっ?!』 マジかっっ!!!

ともだちにシェアしよう!