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最強の来訪者☆31

* * * 英道・side * * * ハルのお父さんは、 ハル、桜子、それに2人の姉の前に立つと 大きく息を吸い 『翠子!菫子!お前らは・・・っ!  この家の主に 許可なく勝手に  家に上がり込むとは何事だ!  桜子も!  いつまでも私たちをほっからしにして!  何をやってるんだっっ!!』 ドガーンッ!!と 大きな雷を落とした。 『『『ご、ごめんなさい・・・・。』』』 意外にも素直に謝る 姉3人 だけど・・・ 『私じゃなくて新見さんにだっ!』 またしても大きな落雷発生。 『『『ごめんなさいっっ!』』』 慌てて 俺にも頭を下げてきた。 おお♪ さすが、お父さん。 すげー♪ 『新見さん。うるさくして申し訳ない。  改めまして、晴臣の父です。 』 『あ、新見 英道です。  えー、よ、よろしくお願いします。』 『うん。よろしく。』 さっきの落雷の時とは打って変わって 穏和な顔。 うーん。 どうやら こっちの方がホントの顔っぽい ・・・・・・・・・気がする。 あくまで俺の勘だけど。 『あ。そうだ、母さん!』 『え?お母さん?』 『そう!呼んでもいいかな?』 『え・・・・・・は、はあ・・・どうぞ。』 マ・・・・・・マジで!? お母さんも・・・・ つーか、家族全員で 来た・・・・のか?? つーか、突然だな・・・・。 普通、連絡してから来るもんだろ・・・。 かなり戸惑っている俺の様子を見たハルのお父さんは 何かがおかしい、と思ったようで ゆっくりと桜子を振り返った。 『桜子・・・?お前、昨日ここにお邪魔した時に  私たちが今日 ご挨拶に伺いますって言ったの  伝えてないのか・・・?』 『え?あ・・・、忘れてた。』 てへっと笑ってごまかす桜子。 『お前・・・・・・・・・』 呆れかえる父親。 『お前ってヤツは・・・本当にいい加減なっ!  新見さん、重ね重ね申し訳ない!』 『あぁ、いやいや。大丈夫です。』 『えへ。ごめんね?』 コイツ・・・・・・・・・ 絶対 わざと忘れたな・・・。 『きちんと確認すべきでした!本当に申し訳ない!』 『あ、いえいえ!』 お辞儀の手本のように キッチリと頭を下げられて 俺も お辞儀で返す。 『申し訳ない』 『いえいえいえ』 そうやって2人して 何度もお辞儀をしていると・・・・・ 『まぁまぁ、あらあら。  何してるの、2人して。』 おっとり、の~んびり とした声が聞こえてきた。 顔を上げると そこには・・・・・ 『え、ハ・・・・ル・・・・・?』   『うふ。はじめまして。晴臣の母です。』 『・・・・・・・・・あ。ああ!  に、新見です!はじめまして!』 う、わー 間違えそうになった! だって! まるで女装したハルじゃねーの? って、見間違うほど ハルに瓜二つなんだから! つーか、 さすが、親子。

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