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イケメン王子の誘惑☆2
* * * 遊・side * * *
“ 保健室に連れてったの俺なんだ “
そう言われて
思い出そうと記憶を呼び起こすのに
少し時間が かかった。
えーと。
あの時・・・・
うん。確か・・・・なんとなく、
かなり ぼんやりだけど・・・・
誰かが僕を支えて
保健室に連れていってくれたのは覚えてる。
でも、それが この人だったかって言われると・・・
まったく覚えてない。
『あれ?もしかして疑ってる?
あ。なんなら保健室の先生に聞いてみて?
あ、今から行く?』
『・・・・・・・・保健室。───いえ、行きません。
あの、あの時は ありがとうございました。
ホントに助かりました。』
覚えてないけど
わざわざ そんなウソつく人は いないだろう。
それなら、きちんとお礼を言わないと。
そう思い、頭を下げた。
『いーえー。元気になってよかったよ。』
キラキラさんは笑う。
それはそれは爽やかに。
この人、
なんか、いい人っぽい。
『だからさ、俺とデートしよ?』
『・・・・・・・は?』
・・・・なに?
この人・・・・
前言撤回!!
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