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イケメン王子の誘惑☆6
* * * 遊・side * * *
『俺、立花 王司 って言いますっ!
三年生です。よろしくね!!』
キラキラ~ン!
キラキラが倍増してる・・・・
ま、眩しい・・・・(ムダに。)
・・・って
おうじ?
名前が 「おうじ」・・・・??
う、うー
なんだか、
似合ってるのが 悔しい。
『え?王子?王子なの?え?・・・どこの国の?』
晃くんは・・・・王子さんに負けないくらい
キラッキラに目を輝かせて・・・・・・・・・
的はずれな事を聞いている。
もう・・・・晃くんてば♡
すごい勘違いしてる~!
けど・・・・・・・そんな所も好き♡
やー/////なんちゃってー!
『あははは。面白いね!晃くんって。』
『え~?俺?あははは!そうですか?
・・で、あなたはどこの国の王子なんですか?』
『俺?俺は名前が “ おうじ ” なだけだよ~♪』
キラキラさん改め、王司・・・さんと
(年上なので、一応「さん」つけとく)
晃くんは キラキラ全開で話している。
あれ?
意外に仲良くなりそうな感じ?
でも・・・・この人って・・・・・
『あ。そういえば・・・・遊と知り合いなんですか?』
『ん?ああ。知り合いっていうか・・・・
この前、具合の悪い遊くんを保健室に
連れていった恩人でーすっ!』
──とか なんとか言いながら
いきなり僕の肩を抱いてきた。
『恩人・・・?───って!!ちょっと!
遊から離れてっっ!!』
風のごとく俊敏に僕たちの間に入ってきた晃くんが
肩に乗った王司さんの手を払いのけ、
抱き寄せてくれた。
『ふーん?ホントに付き合ってるんだぁ。』
王司さんは、なんとも言えない
ニヤニヤ顔で僕たちを見てくる。
『・・・ゆ、遊?なに?この人・・・』
『えーと、よく分かんない・・・・』
聞かれても僕もどうゆう人なのか掴めてないから
なんと答えていいのか・・・・・
王司さんの目的が謎だし、
デートに誘われた、なんて・・・
言えないし。
ホントに、なんなんだろ、この人。
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