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イケメン王子の誘惑☆7

* * * 遊・side * * * 『じゃあ、いつにする?デート♡』 王司さんは、僕の前に来ると 王子さまのように 華麗に ひざまずき、 キラキラを振りまきながら ニコニコ全開の笑顔で聞いてきた。 『──────っ!?』 え、えぇ!? やっぱり、それ言うの?! 晃くん、いるのに!! チラッと晃くんを見れば・・・ 『・・・・・・・・・・・・・・・・・』 あんぐり 口をあけたまま、 しばらく放心していた。 けれど・・・・・ 『──ダ、ダメッッ!!』 突然、我にかえると 僕を守るように ギュッと抱きしめてくれた。 『ゆ、ゆーとデート?!なにそれっ!!』 『そう、デート♪』 『な、な、なんでっ!ゆーとあんたがっ!?』 『えー?遊くんを助けたお礼に。』 あっさり返されて、 晃くんが グッと言葉に詰まる。 『・・・・っ!  た、助けてくれたのはありがとうございます! 感謝してます・・・!でも・・・デートは・・・・!』 『ねー、知ってる?  助けてもらったら亀でも竜宮城に  連れてってくれるよねー?  鶴は織物 織ってくれるよねー?  雀は つづら くれるんだよ?ねー?』 『・・・・・・・・・。』 ・・・なんの話?? それ、お伽噺でしょーが! もう、こんな馬鹿馬鹿しい事、聞く意味がない! 時間のムダ!! そう思って、晃くんに 「もう、行こう」って 言おうと顔を上げたら・・・・ 『そ、そうか・・・・』 衝撃を受けたように なぜか、納得しかけている晃くん。 ・・・なんで? 『晃くん・・・・?』 まさかデートさせる気じゃないよね? 恐る恐る名前を呼ぶと、晃くんは ハッと僕を見た。 『い、いやいやいや!!!  恩返しなら何か考えますからっ!!!  と、とにかく!デートはダメッ!  俺が許しませんっ!!』 『えー?ダメなのー?』 『絶対にダメッ!!』 『ホントにダメ?』 『ホントにホントにダメッ!』 『えー。うーん。そっかぁ・・・』 晃くんの剣幕におされたのか 王司さんは、腕組みをして考え始める。 もしかして諦める気になってくれたのかな? そんな簡単じゃない気もするけど。 (篠宮(ストーカー)思い出すと。) しばらく考えていた王司さん。 「いいこと思いついた」 と、キラキラしながら僕たちを振り向いた。 『じゃあ、3人でデートしよ?』 『・・・・・・・・・。』  やっぱり。 諦めないよね・・・! あー。 イライラする・・・・・ ・・・・殴っていいかなぁ?

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