＊ ＊ ＊ 遊・side ＊ ＊ ＊ 『『さ、３人で？』』 『そ♪３人でデート♪ 　それならいいでしょ？』 キラキラ。 『『･･････。』』 ３人で･･デート････ 晃くんと僕と、王司さん･･･が デート。 う、うーん･･･想像できない。 『ゆ、ゆー･･･どうする？』 『え？えーと･･･どうしよう？』 王司さんと２人で、よりは いいけど。 断然 いいけど。 多分、 この場をうまく切り抜けたとしても きっと この人は･･･････諦めない、よね？ このテの人種(ストーカー気質)は とってもしつこくって･･･ そして、異常にしぶといって事を 僕たちは･･････知っているから。 (篠宮(ストーカー)を思い出す。) だったら。 『さ、３人でいいなら･････』 折れるしかないのかな？ 『わ！ホント！？やったぁー！ 　さっきから２人を見てて思ってたんだよねー！ 　遊くんと２人で デートするよりさ、 　遊くんと晃くんがデートしてるところを 　近くでじっくり見た方がいいなーって。』 『『････････ん？ 』』 なに？ どういうこと？ デートしてるところを見たい？？ って事は、 僕とデートするのがホントの目的じゃなくて 何か･･･他の理由があるってコト？？ なんか、今の言葉を聞いてると そんな含みを持たせた言い方だった ･････よね？ 晃くんも、なにか違和感を感じたのか 今回は口を挟まずに 王司さんの次の言葉を待っている。 ジーッと晃くんと２人して見つめていると 視線に気づいた王司さんは、ニッコリと笑って 『あー。俺さ、遊くんみたいに エロくて、 　可愛くなりたいんだよねー！』 と、とんでもない言葉を 爽やかに、キラキラと言ってのけた。 『･････････は、───はあっ！？』 なにそれ！ 僕みたいに エロくて、か、可愛い･･･！？ エロくて、可愛い？？？ って、なに！？　 僕が、エロい？？ な、なんて事 言いだすの！ この人は･･･っ！！ 失礼なっっ！！！ あー。 やっぱり殴りたいっっ！！ 思いっきり････っ！もーっっ(怒)！！！！