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イケメン王子の誘惑☆9
* * * 遊・side * * *
『どうしたら遊くんみたいにエロくて
可愛くなれるかなぁ??』
キラキラッ!
王司さんはそれはそれは爽やかに
キラキラを振りまきながら聞いてくる。
『・・・・・・・・・。』
僕・・・みたいに
エロくて、可愛くなりたいって・・・・
いまいち納得がいかないんだけど。
言ってる意味が分からないんだけど。
僕をなんだと思ってるのかなぁ??
大体・・・・
普段から ムダにキラキラしてる人が
なんで僕みたいになりたいのかなぁ?
でもまあ言ってもムダだろうから
とりあえず・・・・・・・・・
『あの。王司さんなら僕みたいにならなくても
・・充分、魅力的だと思いますけど・・・?』
とりあえず 褒めて、逃げてみる事に。
『え?あー、うん。それはそうなんだけどー。』
『・・・・・・・・っ!』
あ、あっさりと認めた・・・・っ!
認めちゃった・・・!
僕の気も知らないでっっ!!
なんなの、もー!
『ああ・・・・・そうですか・・・・』
『うん。』
キラキラ
『・・・・・・・・・。』
この人・・・・・
自分が、どういう人間なのか、
人から どう見られているのか、
よく分かってるみたい。
・・・・・・・・・なら、
自分の魅力が分かってるなら
ますます、僕みたいになりたい・・・っていう
意味が分からない。
『まー、それは おいといてー。
3人でデート!!いつにする?』
なかなか返事をしない僕たちに
痺れをきらしたのか、
かなり強引に話を進めようとしてくる。
『あ。水族館なんて どうかなぁ?』
『水族館・・・・。』
僕、行ったことない・・・・。
『イルカのショーとかあるよ。』
『イルカ・・・!』
イルカも見たことない・・・・。
『ペンギン、かわいーよ。』
『ペ・・・・・・・!!』
ペンギン、見たい・・・!
さっきまでの怒りはどこへやら・・・
王司さんの言葉に ぐらぐら揺れはじめる僕。
ど、どうしよう。
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