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イケメン王子の誘惑☆10
* * * 遊・side * * *
『マンボウもいるかなぁ。』
『マ・・・っ!』
マンボウ!?
見たいっっ!!
すっごい見たいっっ!!
思わず興奮してしまう僕。
『ゆ、・・・・遊?』
『・・・・・・あ。』
晃くんの戸惑う声と、顔を覗きこまれた事で
ハッとする。
わわっ!ダメダメ・・・!
危ないっ!危ない危ないっっ!
危うく ほだされるトコロだった。
恐るべし・・・・・!水族館!(←違う。)
『もしかして・・・遊、水族館 行きたいの?』
僕の反応を見ていた晃くんが
王司さんに聞こえないように コソッと
聞いてくれて・・・・・・・
僕は つい素直に コクンと頷いてしまった。
行ってみたいって気持ちはホント。
でも・・・・・・
もちろん晃くんと 2人の方がいいんだけど。
『うーん。そっか。
俺も遊と水族館、行きたいしなぁ・・・』
晃くんは真剣な顔で考えはじめ
王司さんは、そんな晃くんを
やっぱりキラキラしながら待っている。
えと・・・
どうしよう・・・・・・・
僕も・・・なにか・・・言った方が・・・
『───うん。よし、行こう!』
と、僕が考えている間に
晃くんが答えを出した。
『わーい!やったぁ!』
それを聞いて、喜ぶ 王司さん。
その表情は とても満足げで
キラキラが弾け飛ぶ。
あーあ、
結局、
王司さんの思う通りになっちゃった・・・・
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