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イケメン王子の誘惑☆11

* * * 遊・side * * * 行くことが決まってしまうと、 話はトントン拍子に進んで・・・ まず、 晃くんと王司さんが連絡先を交換して (僕のは絶対にダメッ!と、晃くんが 断固として譲らなかったから。・・・えへへ。) 後で、お互いの空いてる日にちを知らせる って事で 決着した。 嬉しそうにキラキラしてる王司さんを 見送った後、晃くんに促され またベンチに座る。 中野くんは いつの間にか居なくなっていた。 そんな事より(中野くん ごめんなさい) 僕が気になっているのは・・・・。 『あ、晃くん・・・』 『んー?』 『あの、ごめんね。変な事に巻き込んで・・・・・』 『え?なにが?』 『水族館・・・確かに 行きたいって思ったけど  あれは・・・・』 『あー。ホントは俺と2人で行きたかった、  ・・・・でしょ?』 『え。う、うん・・・・・・』 『大丈夫大丈夫。  ちゃんと分かってるから。  それに、あの王司さん・・・・って、  デートするまで絶対 諦めない気がしたし  むしろ、俺を巻き込んでくれてよかった!』 『・・・・晃くん』 晃くん、分かってくれてた・・・僕の気持ち。 ・・・よかった。 『遊と王司さんが2人でデートするより  3人の方が 全っっ然いいし!』 『・・・うん。』 『こうなったら楽しんじゃおう!水族館デート。』 『・・・うん。』 楽しめる・・・・かなぁ。 晃くんに申し訳ないって気持ちの方が大きくて 今は・・・・・・とても そういう気分になれない。 ちょっと落ち込んでいたら 『ゆー?』 『・・・・なに?』 晃くんが僕の頭をポンポンッと撫でる。 『笑って?』 『え・・・・・』 『遊は悪くないんだから。笑って?』 晃くんは優しい。 僕の事、ホントにいつも1番に考えてくれて 分かってくれて・・・・ 僕を明るい所へ連れてってくれる。 『・・・・っ、うん・・・。ありがと・・・晃くん。』 やっと笑えた僕に、晃くんも 安心したように笑顔を返してくれた。 ありがとう、晃くん。 大好きだよ。

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