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イケメン王子の誘惑☆15
* * * 遊・side * * *
とりあえず、ぐるりと一周まわって
イルカのショーは時間が合わなくて
お昼から見ることになった。
そして混む前に 早めの昼食をとろう、と
水槽が見えるレストラン(!)に入った。
注文を済ませ、待ってる間に晃くんが
「ごめん!もう、限界っっ!!」
と一言 叫んで トイレに走ってしまった。
『遊、待っててね!
王司さん、遊に変な事しないでよっ!』
って
かなり不安そうに・・何度も振り向きながら・・
残された僕と、そんな僕を見て
ニーッコリ笑う王司さん。
『ありがとねー。勉強になったよ♪』
なんて言いながら
キラキラを大放出してる。
『へ?勉強・・・・?・・・あ、そういえば
何をメモしてたんですか?』
ずっと気になってたんだよね。
ずいぶん、必死で書き込んでたし。
『・・・・ん~?あ。見る?』
王司さんは、
そう言って、メモを渡してくれた。
そこには・・・・
『わー!晃くん、サメ~♪』
←小首を傾げて笑う。(かわいく!)
『あ!エイだ~♪』
←相手の袖を引っ張る!(かわいく!)
『わ!おっきい魚~♪』
←ガラスにへばりつく(かわいく!)
『おー。うまそー。』←あきら
『あはは。食べるの~?』
←肩を叩く。(かわいく!)
『はは、やっぱ刺身かなー。』←あきら
『ふふ、晃くんてば♪』
←遊くん、はにかむ。(かわいく!)
『・・・・・・・。』
1枚目を見ただけで・・・・もう うんざり。
何回、かわいく!が出てくるんだろう。
かわいくしてるつもりはなかったんだけど
他人から見たら
僕って そんな風に見えてるのかなぁ・・・。
うう・・・
気をつけなくちゃ・・・・・・
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