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イケメン王子の誘惑☆18

* * * 遊・side * * * 晃くんは、その後もしばらく王司さんを見つめ 『うん。やっぱりピンク。』 と、確信したように言うと 首を傾げる僕に顔を近づけてきた。 『なんかね、  あの人が来た途端、王司さんのキラキラが  ピンクに変わったんだよねー。』 『え?・・・・ピンクに・・・・・?』 『うん。なんか、恋してるって色だなー。』 『恋・・・・・。』 晃くん、キラキラの色が見えるんだ・・・・! すごいっっ!! ──────ん? 恋?? え?・・・って事は? もしかして・・・王司さんは この人に恋をしてる・・・・・? もしかして、 王司さんの “ 可愛くなりたい ” って この人に そう見られたい・・・・のかな? 僕にはピンクには見えないけど キラキラを大放出して 照れながら話してる王司さんの姿を見てると そんな気がしてならない。 へぇー。 かわいいとこ、あるんだ。 なんだか急に親近感が湧いてきた。  最初から言っててくれれば もうちょっと優しく出来たのになぁ。 なんて、思っていたら 王司さんが こっちに駆けてきた。 『ね、大地も一緒に回ってもいーい?』 『はい、もちろん♪』 『もちろんです♪』 『わーい!大地、よかったね!』 『あー、すまんね。よろしく。』 と、いう訳で、イルカのショーに 4人で向かうコトに。 もう、始まる時間が近くて 後ろの方しか席が空いてなかったのは ちょっとだけ残念だったけど ワクワクしながら そこに座った。

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