543 / 761
イケメン王子の誘惑☆18
* * * 遊・side * * *
晃くんは、その後もしばらく王司さんを見つめ
『うん。やっぱりピンク。』
と、確信したように言うと
首を傾げる僕に顔を近づけてきた。
『なんかね、
あの人が来た途端、王司さんのキラキラが
ピンクに変わったんだよねー。』
『え?・・・・ピンクに・・・・・?』
『うん。なんか、恋してるって色だなー。』
『恋・・・・・。』
晃くん、キラキラの色が見えるんだ・・・・!
すごいっっ!!
──────ん?
恋??
え?・・・って事は?
もしかして・・・王司さんは
この人に恋をしてる・・・・・?
もしかして、
王司さんの “ 可愛くなりたい ” って
この人に そう見られたい・・・・のかな?
僕にはピンクには見えないけど
キラキラを大放出して
照れながら話してる王司さんの姿を見てると
そんな気がしてならない。
へぇー。
かわいいとこ、あるんだ。
なんだか急に親近感が湧いてきた。
最初から言っててくれれば
もうちょっと優しく出来たのになぁ。
なんて、思っていたら
王司さんが こっちに駆けてきた。
『ね、大地も一緒に回ってもいーい?』
『はい、もちろん♪』
『もちろんです♪』
『わーい!大地、よかったね!』
『あー、すまんね。よろしく。』
と、いう訳で、イルカのショーに
4人で向かうコトに。
もう、始まる時間が近くて
後ろの方しか席が空いてなかったのは
ちょっとだけ残念だったけど
ワクワクしながら そこに座った。
ともだちにシェアしよう!