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イケメン王子の誘惑☆19
* * * 遊・side * * *
イルカのショーを見ながらも、
気になるのは・・・・・・・・・隣の2人。
もちろんイルカも見つつ、
ちらちらと2人を観察していると
王司さんと大地さんは、時おり 顔を寄せて
楽しそうに話している。
仲良さそうだし
いい雰囲気なんだけど。
・・・でも。
友達なんだもんね。
友達に恋をして、告白・・・・
って、ホントは難しいのかも。
男同士だと、それまで築いてきた友情も
失っちゃうかもしれないし。
怖いよね。
うーん。
なんとかしてあげたいなぁ。
なんとかならないかなぁ。
イルカを見るのも忘れて
考えに夢中になっていると
『ゆー、見てる?』
晃くんに つつかれた。
『・・・あ。』
『やっぱり見てない~。
真剣な顔して、なに考えてたの?』
そう言われて・・・思ってた事を晃くんに
話してみる事に。
『うーん。そっかぁ・・そうだね。
何かするっていっても・・・
何していいか分かんないしなぁ・・・
多分、王司さんには王司さんなりの考えとか
作戦とかありそうな気もするし
王司さんが何かして、って言ってくれたらで
いいんじゃないかなー。』
『あー、そっか・・・そうだね。
うん、・・・・そうする。』
『遊は優しいね。』
『え・・・//////』
晃くんが笑って、そっと僕の手を
握りしめてくれた。
服に隠れて見えないように。
『遊のそういうとこ、好き、俺。』
『え・・・、・・・・・・っっ////・・あ、あり・・がと・・・///』
『へへ~///。さ、イルカ 見よ?』
『うんっ////』
そう言って晃くんは、前を向いた。
晃くんも・・・・・優しいね。
優しくて、あったかくて
晃くんのそういうとこ、僕も大好きだよ♡
ありがとう、晃くん。
それから僕は、余計な事は考えずに
イルカのショーを楽しんだ。
ずっと・・・・
晃くんと手を繋いだまま♡
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