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イケメン王子の誘惑☆22
* * * 遊・side * * *
こんな時。
パッと動けるのは、晃くんで。
『俺、コイツ食ってみたい♪』
と、すかさず 王司さんの傍に行って
悠々と泳ぐエイを指差す。
『え・・・?───あ。こ、これ食べれるの?』
王司さんは、ホッとした顔になって
すぐ晃くんに話を合わせる。
『食えるんじゃないかなー?』
『へぇー。』
それを見ていた大地さんも、会話に加わる。
『多分、食えるんじゃないか?』
『え?大地、知ってるの?』
『んー、エイヒレとか?』
『あっ!それ、聞いたことある!』
『だろ?あと・・・なんか、煮たヤツも
スーパーの惣菜で見たことある。』
『へー。美味しいの?』
『いや。食ったことはない。』
『ふーん。食べられるんだ・・・このコ。』
『食えるようには見えないな。』
『確かに~。ふふっ』
すっかり元に戻った2人を 見て、
安心した僕は晃くんの隣へ。
『晃くん・・・・・・』
『へへ。なんとかなったかな♪』
さすが、晃くん。
(カッコいい・・・・/////)
『エイ、美味しいのかな?どんな味だろー。』
『・・・・・・。つか、お前 マジで腹減ってんの?』
『え?さっき お昼 食べたから減ってないよ?』
『・・・・・・そっか。
なんか俺、刺身 食いたくなってきた・・・・・・』
『え?大地、お昼 食べてないの?』
『いや。・・・・・食ったばっか。』
『ぶはっ!なにそれー!』
『うっさい!お前が刺身刺身 言うからだろ!』
『大地、かわいーぃ!』
『うっさい!可愛くねぇわっ!』
『あははは♡』
王司さんのキラキラ復活。
心なしか僕にもピンクに見える・・・・・・
気がする。
大地さんは、
王司さんにとっての「特別」なんだね。
今、僕たちの横で楽しそうに笑う王司さんは
僕の真似なんかしなくても すごく かわいい。
王司さんは王司さんのままで
充分、魅力的だってコト
王司さんに教えてあげなきゃ。
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