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イケメン王子の誘惑☆24
* * * 遊・side * * *
とりあえず土下座している大地さんに
立ち上がってもらって・・・
よーく話を聞けば・・・
王司さんの下手くそな運転は、
知る人ぞ知る・・って感じで
一部では有名な話らしいんだけど
それでも、たまーに何にも知らない人が
王司さんの車に乗ろうとする、そんな時
大地さんが全力で阻止していたんだって。
王司さんにも、「誰も乗せるな!」って
言い聞かせていたらしいけど
今回は知らなかった、と・・・・
『コイツの運転だって知ってたら
俺が車 出したのに・・!
怖い思いさせてホンットに悪かった・・・!』
なんて、またも頭を下げる大地さん。
うん。
怖かった。
確かに ものすごーく怖かった。
でも、大地さんのせいじゃないのにね。
すると、僕たちの やり取りを見ていた
王司さんは むくれた顔になって
大地さんを睨んでから
僕たちを見て・・キラキラ笑う。
『ひどいなー、大地。
ね、そんなに怖くなかったよね?』
『『怖かったですっっ!!』』
当然、ハモる僕たち。
だって!すっごい怖かったもんっっ!!
『えーっ!?ウソだぁーっ!!』
信じられないって顔で、ショックを受ける
王司さん。
どんな運転してんのか、
もっと自覚した方がいいと思う・・・。
そんなこんなで、帰りは大地さんが
運転してくれる事になった。
これで、一安心♪
僕たちは、心軽やかに車に乗り込んだのだった。
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