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イケメン王子の誘惑☆28

* * * 遊・side * * * ──次の日。 お昼休みに、晃くんと構内を歩いていたら 聞き慣れた声に呼び止められた。 『遊く~んっ!!』 振り向けば、キラキラした王司さんが 駆けてくる。 あー。 今日もキラキラ全開。 『昨日はありがとー。楽しかったよ♪』 『いえ・・こちらこそ 連れてってもらって  ありがとうございました。』 『ううん!こっちこそ勉強になったし!  ありがとねー。また よろしくね!』 傍まで来ると、眩しいばかりのキラキラ。 そのキラキラは いつもより 輝きを増している気がする。 ん? 増してる・・・? って、え・・・っ!? も、もしかして・・・・?? もう、大地さんの気持ちを 聞いた・・・のかな? わー/////。 うわぁー////。 急展開~!! ・・・あ。 そうだ! それよりも・・・! 『また・・って、王司さん・・・・・・?』 僕のマネなんかしなくても、 勉強なんかしなくても、 王司さんは王司さんのままが 1番魅力的なんじゃないのかなぁ・・・。 昨日、感じた事を率直に王司さんに伝えると 王司さんは困った顔になる。 『うーん。・・・でもね?  大地とは友達としては仲良しなんだけど~  ここから一歩 踏み出そうと思ったら  今までの自分じゃダメなんだよー!  なんとか可愛いって思ってもらわないと!』 『はあ・・・・。』 ん・・・・・? あれ? って・・・事は? まだ大地さんの気持ち、聞いてない?! まだ、放置なんだ・・・・。 大地さんてば・・・(ガックリ)。 まだまだ王司さんの頑張りを 楽しむつもりなんだ・・・・。 意地悪だなぁ。 王司さんを見てると ついつい教えたくなってしまうけど・・・ ガマンガマン。 「そのうち」が早く来るといいね。 友達のままだと思ってる、それでも 前向きに頑張ろうとしてる王司さんの キラキラを浴びながら、 これからも応援しようって思った。

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