556 / 761
イケメン王子の誘惑☆31
* * * 晃・side * * *
ある暖かい日の昼休み。
中野に付き合わされて、教授のところへ
行っていた俺。
遊が待っている中庭へ歩いていると、
ベンチの側に立つ遊と・・・その隣に・・・
見たことない男が!!
だだだ誰だ!アイツは!!
遊に何かしようってんしゃないだろうな!
慌てて走っていくと
なんだか やたらとキラキラのオーラを放つ
イケメンが、ばっちり ポーズを決めて
挨拶してきた。
話を聞けば、少し前・・・・遊とケンカした時に
具合の悪かった遊を保健室に連れてってくれた人
らしくて・・・・・・・・・
って、それは とっても有難い・・・
ありがとうございますっっ!!
だけどさっ!
“ デートしよ♪ ” って なに!?
助けてあげたんだからってデート!?
それは ないでしょ!!
そしたら、何かしてもらったら
亀でも、鶴でも、雀でも恩返しをするもんだ
・・・・なんて言われて。
理不尽なのに、妙な説得力があって、
つい 納得しかけてしまった俺。
『あ、晃くん・・・・・・』
遊の不安そうな声に、ハッと我にかえった。
う、うわー!
あっぶな・・・!
なんかワケ分かんないうちに
OKしちゃうとこだった・・・・・!!
恐るべし、キラキラ!!
───と、まあ
その後も すったもんだあった末に
結局、3人で(王司さんが車まで出してくれて)
水族館に行く事で、話がついた。
遊も 行きたそうにしてたしね。
それ、アイツと遊を2人きりで行かせるとか
絶っっ対に あり得ないし!
キラキラ男の目的はよく分からないけど、
遊みたいにエロ可愛くなりたい・・・って
言ってた。
・・・どういう事だろう?
まぁ、遊を狙ってるって感じではなかったから
ひとまず安心だけど・・・まだ、よく分からない。
気を引き締めて しっかり見張らないと!!
遊は絶っっっ対、俺が守ーるっっ!
燃える俺なのだった!!
ともだちにシェアしよう!