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イケメン王子の誘惑☆31

* * * 晃・side * * * ある暖かい日の昼休み。 中野に付き合わされて、教授のところへ 行っていた俺。 遊が待っている中庭へ歩いていると、 ベンチの側に立つ遊と・・・その隣に・・・ 見たことないが!! だだだ誰だ!アイツは!! 遊に何かしようってんしゃないだろうな! 慌てて走っていくと なんだか やたらとキラキラのオーラを放つ イケメンが、ばっちり ポーズを決めて 挨拶してきた。 話を聞けば、少し前・・・・遊とケンカした時に 具合の悪かった遊を保健室に連れてってくれた人 らしくて・・・・・・・・・ って、それは とっても有難い・・・ ありがとうございますっっ!! だけどさっ! “ デートしよ♪ ” って なに!? 助けてあげたんだからってデート!? それは ないでしょ!! そしたら、何かしてもらったら 亀でも、鶴でも、雀でも恩返しをするもんだ ・・・・なんて言われて。 理不尽なのに、妙な説得力があって、 つい 納得しかけてしまった俺。 『あ、晃くん・・・・・・』 遊の不安そうな声に、ハッと我にかえった。 う、うわー! あっぶな・・・! なんかワケ分かんないうちに OKしちゃうとこだった・・・・・!! 恐るべし、キラキラ!! ───と、まあ その後も すったもんだあった末に 結局、3人で(王司さんが車まで出してくれて) 水族館に行く事で、話がついた。 遊も 行きたそうにしてたしね。 それ、アイツと遊を2人きりで行かせるとか 絶っっ対に あり得ないし! キラキラ男の目的はよく分からないけど、 遊みたいにエロ可愛くなりたい・・・って 言ってた。 ・・・どういう事だろう? まぁ、遊を狙ってるって感じではなかったから ひとまず安心だけど・・・まだ、よく分からない。 気を引き締めて しっかり見張らないと!! 遊は絶っっっ対、俺が守ーるっっ! 燃える俺なのだった!!

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