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恋のはじまり??☆6
** 中野・side **
うー。
うー。
ムカつく。
『ゆー、熱くない?』
『うんっ。えへへ・・・ありがとー。』
目の前で、イチャつく2人。
俺の友達の、晃と遊だ。
つい一昨日、ケンカでもしたのか
いつも仲のいい2人が一緒にいないな・・・と思ってたら
遊が熱を出して帰ってしまい
1日 休んで・・・出てきたと思ったら、この状態。
『もっと いる?』
『ううん、晃くん、食べて?』
『ゆー、食べなきゃダメだよ!』
『うん、食べる♪晃くんも食べて?』
体が本調子じゃないのか、2人で仲良く
玉子丼を分けあって食べている。
いいんだけど。
別にいいんだけど。
ここ、大学の食堂だぞ?
コイツら・・・
人目も気にせず、ベタベタしやがって。
まあ、本人たちに
隠す気があるのかないのかは置いといて
コイツらが つき合ってるって事は
近しいヤツらは みんな知ってる。
あまりに堂々としてるから
周りも当たり前のように受け入れている。
ある意味、羨ましいほどの清々しさ。
あー、くそ。
ムカつく。
つい、八つ当たりをしてしまう俺。
でも・・・・コイツらになら
話を聞いてもらえるかな・・・・?
相談してみようか。
なんて、思ったけれど・・・
この、モヤモヤした気持ちがなんなのか
俺自身もまだ分かってないのに・・・どうしよう。
伊吹と友達になったって話した時
晃は何か言いたげだった。
それが何か、俺は分かってる。
自分を好きでいてくれる、
そんな相手に「友達になろう」なんて
無神経だってこと。
後から それに気づいたけれど・・・
言ってしまった言葉は取り消せない。
何より、あの時 俺は・・・ホントに、純粋に、
伊吹と 友達になりたいって思ったんだ。
友達・・・・・に。
友達・・・・
友達って 何だ?
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