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恋のはじまり??☆8
** 中野・side **
俺の咳が 漸く 落ち着いた頃、
『あの・・・いいかな?
今日は話したい事があるんだけど・・・』
伊吹が真面目な顔で居住いを正し、
真っ直ぐ俺を見つめてきた。
それだけ、なのに。
う・・・・////
なんだろ、これ・・・・・・
ド、ドキドキする。
なんでだよ、俺。
でも・・・・、
伊吹から出た言葉は
ドキドキを通り越して、
心臓が止まりそうな一言だった。
『あのね・・・この前
中野くんに嫌なところ見せちゃってから
ずっと考えてたんだけど・・・
あの・・こうやって・・ここで会うの・・・やめない?』
『────え・・・・?』
や、やめる・・・・・・?
会うの・・・やめる、つった??
え・・・・・・?
やめるって・・・・・・
やめるって・・・・・・
もう、会えないって事?
え?えぇぇ???
な、なんで!?
『会うのやめるって!!な、なんで?!
あ!この前の俺の態度が悪かったからっ!?
あれは、その・・・・・・なんていうか
伊吹の事が心配で・・・・・・!
色々 考えすぎちゃったからであって
その・・・だから、えーと・・・ごめんっっ!
だから、もう会わないとか言わないでっっ!』
慌てて、言い訳をすれば、
『・・・・・・え?
───あ!ち、違う違うっ!!』
伊吹も慌てて 俺を止めてきた。
『・・・・・・・・え?違うの?』
『うん。あの・・・・・・
ここのファミレスで会うのやめない?って
言ったの。』
『・・・・・・・・え?』
・・・え?
やめるって・・・・・・
ファミレスで・・会うのを・・って事・・・・・・
え!えぇ?
俺の・・・勘違い?早とちり?
う、うわ・・・・っ/////
恥ずっっ/////!
なんか思わず
必死になってしまったじゃないか!
俺っっ////!!!
超恥ずかしいっっっ!!!!
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