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恋のはじまり??☆9
** 中野・side **
『ご、ごめん・・・////』
慌てすぎだろー、俺。
何、必死になってんだか・・・(汗)
『ううん。会いたいって思ってくれて嬉しい・・・。
あのね?あのお店・・辞めようかなって思ってて・・』
『・・・え?ちょ、待って待って??
あの店・・・・、辞めるの?』
『・・・うん。そうしようかなって・・・』
『え・・・?大丈夫なの?』
学費、
払えないって言ってなかったっけ?
『うーん・・・・ちょっと厳しいんだけど・・・・・
もっと節約して他のバイト増やせば なんとか。』
『───えぇ?大丈夫?身体 壊さない?』
そうじゃなくても、
ギリギリいっぱいって感じなのに・・・・
『うん。まぁ・・・・大丈夫。なんとかなる・・よ。』
『・・・・・・・・。』
明らかにあやしい素振りで目を反らされた。
いや。
いやいやいや。
大丈夫に見えないって・・・!
確かにさ、あのお店で働くのは
ちょっとイヤだなーって思ったけど。
ファミレスが金かかるから・・・・・・
っていうのも分かる。
けど、
あの店を辞めて、それを補うためにバイト増やして?
それで、身体でも壊したら?
そんなん元も子もないじゃん。
それに・・・それにだ。
今でもすら なかなかゆっくり会えないってのに
もっと 会う時間が減るってのも・・・
ちょっとイヤかも・・・。
いや。
いやいやいや。
なんか違う。違うぞ。
俺の事は (とりあえず) いいんだって!
大事なのは、伊吹の事だ。
伊吹の言うとおりにしたら
疲れはてて、身体も心もボロボロになるのは
目に見えてる。
それはダメだ。
でも・・・・・・・・・
だからって・・・・・・・・・
うー
どうしたら・・・・・・・・・
っていうか
あの店を辞めるのって・・・・・
もしかして・・・俺のため??
なんて、思うのは・・・
俺の思い上がり、かな?
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