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恋のはじまり??☆13

** 中野・side ** な、なんだよー この空気・・・・・っ! 友達なんて無理、とか フラれときゃよかった、とか それって それって・・・・・ 『い・・・伊吹?』 『・・・・なに?』 『あの・・・俺と・・・友達やめるって言ってる・・・・?』 『うん・・・?うん、まぁ・・・その方がいいでしょ?』 『はっ!?い、いや・・・俺は全然・・・』 このまま会えなくなるのは、イヤだ。 そう思ってるのに・・・伊吹の態度は素っ気ない。 『ふーん・・・・中野くんは優しいねー。』 『・・・・は?』 『友達だから・・・こんな俺にも優しい・・・』 『はあっ!?お前なぁ!そんな言い方・・・』 なんだ、それ! だんだん腹が立ってきた。 確かに、軽はずみな、無神経なこと 言った俺が悪いけど! だからって、 なに勝手に終わらそうとしてんだ! 『・・・だからー。もう、いいじゃん。』 『・・・・・・はぁ?なにがっ!?』 って! 考えてる先から、この自暴自棄な台詞! 少しは俺にも考えさせろ、つーんだ! って言っても・・・ ・・・どうしたらいいか分かんないけど。 答えはまだ出てないけど。 このまま終わりたくない。 でも・・・既に 伊吹は答えを決めたらしく キッパリと俺に告げた。 『俺は もう無理。  友達でもいいって思ってた・・けど  もう限界。もう無理。』 『・・・な・・っ・・・!』 『今じゃなくても、どのみち・・・・・・  この壁には ぶち当たるよ。  今か、先かの違いってだけ。』 『・・いや、・・・それ・・は・・・』 『・・・・・・・・・それは?』 『そ、それは・・・・・・・・・』 『・・・・・・ほら。なにも言えない。』 『・・・・・・っ・・・!!』 くそ。 言いたいことは山ほど あるはずなのに なんも言葉が出てこねぇ・・・! どうしようもないのか・・・。 もう・・・「友達」ではいられないのか。 初めから無理だった? 初めから・・・ツラい想いをさせてた? クリスマスの日、俺がフッてたら・・・ こんなに・・・悩ませることも、悩むこともなかった? だったら・・・ 悪いのは・・・・・・・・・俺じゃん。

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