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恋のはじまり??☆15

** 中野・side ** 数日後。 時間がたてば、少しは気持ちが落ち着くかと 思いきや・・・全然まったく、これっぽっちも 立ち直れない。 考えるのは、伊吹の事ばかり。 何をしてても、 「今、どうしてるかな」 「ご飯食べてるかな」 「頑張りすぎてないかな」とか そんな事ばかり。 会いに行こうか・・・って 何度 考えたか分からない。 でも・・・会って どうすんだ? 自分がどうしたいのか 分からないのに。 とぼとぼ と1人、街を歩く。 伊吹と会わなくなって、1人の時間が ものすごく侘しく感じる。 『はあ・・・・・・』 『あれ?中野くん。』 目の前の雑貨屋の扉が開いたと思ったら 誰かに声をかけられた。 『へ?・・・・あ、遊。』 『1人?』 『うん。・・・・お前は・・・?』 『あ、僕は・・・』 『遊、コイツ誰?』 遊の後ろから、ちっこい男・・・(だよな?)が ひょこっと顔を出した。 『あ、友達だよ。えっと・・・中野くんね。  で、こちらは・・・』 『高岡 晴臣です!よろしくな!』 『は・・・ど、どうも。よろしく・・・です。』 『なんだ、お前~。元気ないな!』 オメーは元気だな・・・。 中学生か? ま、どうでもいいけど。 『晃は?』 『晃くん?バイトだよー。』 『ふーん。で、子守りしてんのか。』 『え・・・・?子・・・守り??』 『そいつ。』 ──と、遊の隣のヤツを指差せば 『お前・・・!俺を子供扱いすんなよな!』 顔を真っ赤にして怒り出した。 『は?え・・・だって・・・・』 中学生だろ? あ、小学生?? とか思っていたら・・・遊が困ったように笑った。 『あの・・・ね?晴臣さんは僕たちより年上で  社会人だよ・・・・・?』 『・・・は?えぇ!?マジで!?見えねー!!』 『はああ!?おいこら!お前、失礼だろ!』 『ま、まあまあ・・・・晴臣さん、落ち着いて・・・』 プンスカ怒る見た目は子供、 でも、中身は大人・・・・・・・・・ 見えん・・・。 この容姿で社会人・・・。 『人を見かけで判断すんなよな!』 『─────!!』 その言葉がグサッと胸に刺さった。 『・・・・見かけで・・・・・』 見かけで・・・判断・・・するな・・ う・・・・・ そうだよ・・・ダメだよ・・・・ ダメなんだよ・・・ そんなことしたら・・・ 『あれ?中野くん?』 『え?お前・・・大丈夫か??』 もうダメだ・・・・。 俺は、人を見かけで判断する ダメなヤツなんだ・・・・・ 最低の男なんだ・・・・・・・・・ 伊吹の事が頭の中で いっぱいになる。 俺は・・・これでもかってぐらい 打ちのめされて その場に踞ってしまった。

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