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恋のはじまり??☆19

** 中野・side ** 『お、落ち着いて・・・・っ!』 遊を見ると、オロオロしていて。 晴臣は どうでもいいけど、遊は困らせたくない・・・・ と、威嚇のため晴臣をもう1度、しっかり睨んでから 仕方なくイスに座った。 コーヒーを ひと口飲んで気持ちを なんとか宥める。 それを見ていた遊も、とっくに冷めているだろうコーヒーを飲んでから、・・・俺を見た。 『えっと・・・中野くん。  僕もね?晴臣さんに賛成なんだけど。  僕も会いに行った方がいいと思う。』 『え?でも・・・』 『中野くんは 離れてから やっと  その人の事 しっかりちゃんと考えたんじゃない?  だったら、自分の気持ちにどう変化があったか・・・  会ってみたら 分かるかもしれないって思うんだ。』 『え?分かる・・・もん?かな?』 『うん・・・多分・・・だけど・・・・・・。  それで会ってみて、直感で  やっぱり恋人にはなれない、  つきあうのは無理だ、って思ったら・・・  それはもう無理なんだよ。  その時は正直に気持ちを伝えて、  ちゃんとサヨナラしたらいいと思う。』 『ちゃんと・・・』 『中野くんは自分の言いたいこと  なんにも伝えられてないから  モヤモヤしてるんじゃない?』 『・・・・・。ああ・・・そうなのかなぁ?』 『それでも友達でいたいなら、  それも言っちゃった方がいいと思うよ?  とにかく思ってること全部。  それで、相手の方が拒むなら諦めなきゃ・・だけど。』 『うん・・・・』 『とにかく思ってる事、言ってみたら?  そしたらスッキリするんじゃないかな。  少なくとも 今よりは。』 『うん・・・・』 そっか・・・・。 そうなのかも。 さすが、遊だな。 そこに、ケーキを食べ終えた晴臣が 口を挟んでくる。 『今から行けよ。』 『は?』 『今から行ってこい。』 『な・・・!お前・・・黙ってろよ!』 いちいち いちいち絡んでくるな、コイツ。 食ってりゃおとなしいんだから 黙ってケーキ食っててくれよ。 つーか、何個 食うんだよ。 一触即発、みたいな感じで睨みあっていたら 遊までもが(またしても)晴臣と同意見らしく 俺に ちょっとだけ怖い顔を見せて口を開く。 (全然 怖くないけど。) 『あのさ。こういうのって時間が経てば経つほど  行きにくくなるから・・・  僕も 早い方がいいと思うよ?』 なんて、言われてしまった。 そっか・・・・。 そうなのか・・・・。 さすがに2人に言われると反論できない。 晴臣を見ると・・・得意気な顔で 「それ見たことか」と、俺を見ていた。 ・・・・ムカつく。 ちっせぇくせに。

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