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恋のはじまり??☆20

** 中野・side ** 結局、2人に せっつかれて 俺は・・・・とりあえず伊吹のバイト先の コンビニへと向かう事にした。 今日は、コンビニのバイトだけの曜日だから 確実に会えるハズ・・・・。 歩きながら、ふと 別れ際に 遊が 「今日、僕が晴臣さんと居たコトは  ・・・晃くんには内緒にしてね」 なんて言ってきたのを思い出した。 ・・・・・アレは・・・・どういう意味だったんだろう? 遊でも晃に 言えないような事でもあんのか? 気になる・・・けど 今は、伊吹! 伊吹に会いたい! そして、ハッキリさせるんだ! あっという間に着いて、コンビニを覗くが 伊吹の姿が見えない。 ん? いない? そんなハズは・・・・。 奥に いるのかな・・・? 中に入って、店内を一周して探してみたけど やっぱり いない。 レジには それぞれ店員がいるから・・・ 休憩中?なのかなぁ・・・・。 出てくるまで待つか。 そう決めて、手ぶらで出るのもな・・・と 小さいガムを持って、レジへ。 『あれ。あんた いつも あの子といる・・・』 ──と、レジのおばさんが話しかけてきた。 ちょうどいいや。 聞いてみよう。 『あの・・・今、休憩中ですか?』 聞くと、おばさんは目を真ん丸にして 呆れたように言った。 『なに言ってんの!休んでるわよ?』 『休んでる?伊吹が!?』 『あんた!知らないの?!もう 1週間くらいよ?』 『・・・ええっ?!?』 ・・・な、なんで? あの伊吹がバイトを休んでるなんて・・・ しかも、1週間!? 考えられない!! なにがあったんだ!? なにか・・・あったのか?? 急に心配になった俺は、まだ 何か喋っている おばさんの声など耳に入らなくて コンビニを飛び出した。 なんにも、ないよな!? あのアパートに行けば会えるよな!? 居なくなったりなんか してないよな!? こんな時は悪い事しか考えられない。 いくつもの悪い予感が、想像が、 頭の中を駆け巡っていく。 俺は、必死で走って、走って 伊吹のアパートを目指した。

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