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恋のはじまり??☆33

** 中野・side ** ☆ ☆ ☆ 『よし、こんなもんか。』 散らかってたといっても 大半が弁当やラーメンの空き容器だったから ごみ袋に片っ端から捨てていけば あっという間に終了。 あとは、流しの食器を洗って・・・ 散乱した服を洗濯機に放り込んで 換気のため、少しの間、開けておこう、と 窓を開けた。 『ん?』 窓を開けた途端、 サッと何かが動いた気がした。 それが、ここの窓が開いたから 慌てて動いたような感じ?がして・・・ 気になって 目を凝らして見ていると、 『あ。』 あの男・・・・さっきまで ここに居た、 あの やたらとガタイのいい高圧的な男が こちらを窺うように見ていた。 目が合ったと思ったら、 またしても ギンッと睨み付けてくる。 『えぇ・・・・・?』 なんなの、コイツ。 なんで、そこに居るの? あれから結構 時間たってるのに なんで??? 『・・・・・・・。』 そういや・・・伊吹が落ち込んでる時に ずっと傍にいたような事、言ってたな・・・。 アイツ、何者? 伊吹と どういう関係なんだろうか。 友達? 店の関係者? 声優の学校のヤツ? どれも当てはまるような、 当てはまらないような。 ・・・・・気になる。 こっちもジーッと見ていたら 俺に話でもあるのか、向こうからも 「出てこい」とジェスチャーをしてくる。 その振る舞いは、あくまで高圧的。 ムカつくな。 よし、行ってやろうじゃねーか。 何者か、確かめてやる。 俺は大きく頷いて見せると 窓を閉め、 伊吹が 寝ているか 確認してから 玄関へと向かった。

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