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おまけ☆1

** 中野・side ** 昼休み。 食堂に入って探すと・・・・・。 居た。 相変わらず、イチャイチャしている晃と遊。 向こうも俺に気づいて、手を振ってくる。 『中野くん。』 『よー、中野。』 『うす。』 遊が、ジーッと俺を見つめてきて 何かを察知したのか・・・・にっこりと笑った。 分かったのか? やっぱ、スゲーな・・・・遊。 『中野。腰、どうかした?』 『ん?・・・まぁ・・・・ちょっと。』 痛む腰を庇って、ゆっくり座った俺に 晃が不思議そうに聞く。 とりあえず、晃はおいといて~。 『遊、ありがとな。お陰でうまくいった。』 『うん。そうみたいだね。おめでとう。』 『な、なに!?何の話 !?』 晃が慌て出す。 あ。ヤベ。 そういや、内緒にするんだったっけ? 『晃くん。中野くん、  あの人とつきあう事になったんだよー。』 『あの人?・・・って、コンビニの??  え?そうなの!?へー。    ・・・・ん?で、何で遊が知ってるの?』 ヤベ。 余計な事を言っちまったか? 『昨日、買い物してたら ばったり会ったんだ~。  ね?中野くん。』 『う?うん。』 その時、遊の目が すぅーっと細くなった。 俺にだけに分かるように、 その目は「それ以上、余計な事は言うな」と、 言っていた。 こ、怖い・・・・・。 晃が絡むと、時々 怖くなるよな・・、遊。 あと、 なんか周りの空気が冷たくなった気が・・・・・・・・・ 気のせいか?? 『で~?どうなの?もうヤったの?』 『・・・・。晃・・・・・・』 相変わらず、空気を読まないヤツだな・・・ コイツは。 ま、そこが晃らしいんだけどな。 『うん。ヤった。』 『うわーっ!マジかっ!』 『えー。そうなの?』 『で、ネコになりかけた。』 『『 ・・・・・ネコ? 』』 キョトンとする2人。 ・・・あれ?知らないのか。 伊吹に聞いたままを 2人に教えてやる。 『へー。そんな言い方するんだー。』 『知らなかったー。そうなんだー。』 感心する2人。 『え?ネコになりかけた・・・って・・・・  伊吹さん・・・・えぇ!?』 『え?あの人、そっちなの!?』 『『え・・・・・・・・・ま、まさか・・・・・・・・・』』 今度は慌て出す2人。 忙しいヤツらだな・・・ 『いや、未遂だから。ヤられてないから。  でも・・・伊吹は どっちもイけるらしいよ。』 『『 えー!?意外・・・・っ!! 』』 だよな。 ・・・・・そういや。 晃と遊は、どっちがネコなんだろう。 見た目は、遊が完璧にネコ、だけど。

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