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恋のおわり?★3

** 伊吹・side ** 『はぁ・・・・・・』 飲み始めて1時間も経たないうちに 半分くらい残っていたウイスキーのボトルを 空けてしまった。 でも・・・・・・・・・ 酔えない。 元々、弱くはないけど いくら飲んでも酔える気がしない 今日は。 でも、 そんな事より気になってるのは・・・ 『・・・・どうして・・・・』 進展しないって諦めてたとはいえ 本気で好きだったのに。 その恋が終わったというのに 涙も出てこないなんて。 好きだったけど 本気だと思ってたけど 俺も・・・ そんなに好きじゃ・・・・・・なかった? ・・・ううん。 それは違う。 悲しくない訳じゃない。 だって、痛い。 心が、胸が。 痛みは 確かにジクジクと体を蝕んでいて 悲しいのに、ツラいのに 涙は出てこない。 『泣かせても 忘れさせてもくれないなんて・・・  ホント、最低・・・。』 もう、いいや。 どうでもいい。 バイトも学校も。 明日も明後日も。 もう、どうなったっていい。 酔えないなら、酔えるまで。 忘れられないなら、忘れるまで。 とことん、飲んでやる。 そう決めた俺は、今度は 日本酒の瓶を手に取った。

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