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恋のおわり?★7
** 伊吹・side **
次に起きた時は、きちんと布団に寝かされ、
額には熱冷ましのシートが貼られていた。
頭がガンガンして・・・ものすごく ダルい。
このダルさ・・・・・・・・・
そっか。
熱、出たんだ・・・。
どうやら風邪をひいてしまったらしい。
(自分の行動を思い返せば当然なんだけど)
二日酔いだと思っていた頭の痛さは、
風邪からきたものだったのかも・・・
なんて ぼんやりした頭で考えていると
『あ、兄貴。起きた?』
青葉がすぐに気がついて傍にやって来た。
『ビックリした。いきなり倒れるから。』
『ご、ごめん・・・ね・・』
俺が寝てる間に色々 考えてたんだろう。
心配しながらも、少し怒ってる様子の青葉は
俺を見て呆れたように叱ってくる。
『酒 飲んで、そのまま寝たら風邪ひいて
当然だろ。』
『う・・・・うん・・・』
『それにあの悪酔いの仕方から言って、
なんも食ってない、だろ?』
『う・・・・はい・・・。』
見事に言い当てられて、なんだか情けなくて・・・
居たたまれなくなる 。
そんな俺をも理解した(らしい)青葉は
今度は 俺を安心させるようにフッと優しく笑った。
『・・・・ま、いいや。
兄貴、いつも働きすぎて無理しすぎなんだからさ 。
こういう時くらい ゆっくり休めばいいよ。』
『・・・・うん。ごめんね。
せっかく遊びに来てくれたのに・・・
俺が こんなで・・・』
『なに言ってんだ。逆に こんな時に俺が
来れて よかったんだよ。』
『・・・・・・・・・うん・・・ありがと・・・』
確かに、こんな時に1人で寝込んでたら
心細くて どうにかなってたかも。
ああ、
兄弟っていいなぁ・・・。
元気になったら。
心は少し時間がかかるかもしれないけど
とりあえず体が元気になったら。
青葉の喜ぶ事をしてあげよう。
そう思い、今は何も考えずに ただ ひたすら
眠ることにして ゆっくりと目を閉じた。
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