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恋のおわり?★8

** 伊吹・side ** その後は最悪で。 薬を飲んでも なかなか熱が下がらなくて 1日のほとんどを寝て過ごす、 そんな日が3日ほど続いた。 そして、 やっと熱が下がってきてからの2日めの午後。 『兄貴、お粥 食べる?』 『うん・・・食べる・・・』 相変わらず、甲斐甲斐しく世話をしてくれる青葉が 鍋を持って傍に来た。 幸いにも高熱で寝込んでいる間も 食べ物は口に出来たから それほど体力が落ちたって感じは ない。 これなら すぐにでもバイトに復帰 出来そうだ。 ・・・よかった。 『今日は野菜と鮭、入れてみた。』 『美味しそう。ありがとう、青葉。』 青葉に手伝ってもらって、起き上がると 部屋の中の惨状が目に飛び込んできて・・・・ 青葉に気付かれないように そっと ため息を吐いた。 うーん。 ・・・・部屋が・・・・すごい事に・・。 それでなくても狭い部屋に カップラーメンや お弁当の空き容器、 脱いだ服なんかが 積み上がって山となり まるでゴミ屋敷のよう・・・・・・ ・・・・・・・・・そういえば、 青葉って・・・昔っから 片付けは出来ないヤツだったなぁ。 (料理は出来るのに) ここからは見えないけど 台所、大丈夫かな・・・・・ 『あの、青葉・・・』 『ん?』 俺の横でコンビニのお弁当を食べている青葉に 「片付けない?」って言おうとして、止めた。 本人は片付けてるつもりでも かえって散らかるのが目に見えていたからだ。 『なんでもない・・・・美味しいな、これ。』 『そう?よかった!  あ、今日はさ、食材 買ってきたから  もっと ちゃんとしたの作るよ。』 『うん・・・ありがと。』 それにしても・・・。 どのようにして この大量のゴミの山が出来たのか・・・ 気になって青葉に聞いてみると 熱が高かった間は、俺から離れずに看病するため 大量に買い込んできたカップラーメンを、 俺が少し起きれるようになってからは、 朝イチで、コンビニに走り 朝昼晩3食分の弁当を 買って、それを食べていたんだそうで。 (因みに 俺のお粥は、米から丁寧に 土鍋で作ってくれてたみたい・・。) そこまでしてくれて 有り難い。 ・・・けど、 青葉が帰った後 1人で この部屋を片付けるのか・・・ と、ちょっとだけ気が重くなった。

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