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恋のおわり???☆13

** 伊吹・side ** どうしていいか分からなくて 抱えた膝に顔を埋める。 中野くんは、もう答えを見つけているようだ。 静かに話す声が、それを物語っている。 『確かに・・・最初に惹かれた時は伊吹を  女の子だと思ってた。  顔が超 タイプで・・・ 一目惚れして告白して。  で、男だって分かった時は、  そりゃ~ショックだったよ。』 その言葉が、胸にズキンと突き刺さって・・・ 思わず顔を上げた。 ・・・・そりゃ そうだよね。 女の子だと思ってた人間が 女装した男だった、なんて 誰だって ビックリするよね。 でも、だからって 今さら 言わなくてもいいのに。 そんなに俺を落ち込ませたい・・・のか。 ってことは やっぱり終わらせに来た・・って事・・? ・・・・・・・・・怖い もう、聞きたくない・・・・ ・・・・・これ以上、もう・・・・ 揺れ動く俺の気持ちを知らない中野くんは、 突然 スクッと立ち上がると 俺へと近づいて来て すぐ前に座った。 そして、真っ直ぐに見つめてくる。 何か熱いものを秘めた、吸い込まれそうな瞳に 俺は囚われてしまったように動けなくなる。 『・・・でも、クリスマスに思いがけず再会して・・・  伊吹と友達になって、伊吹の事を知っていくうちに  顔だけじゃない色んなところ・・・・  好きに・・なっていったんだ。』 ・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・え? 『・・・・・・好き?』 思いがけない言葉に戸惑う。 ・・・・違う。 違う、違う。 きっと・・・深い意味はない。 期待しちゃダメだ。 好きっていうのは・・・・・・ 『す、好き・・・・・って・・・友達として・・・でしょ?』 『最初はね。でも、今は違う。』 『・・・・・・・違う?』 『そ。今は・・・伊吹に恋してる。』 こ、恋・・・・・・・・・? 『・・・・・・、────っ!  ま、また・・・そういう事、軽く言う・・・。  ・・・俺、男なんだって、分かってんの?』 大切なハズの告白を さらっと軽い口調で言う中野くんに・・・ また怒りがこみ上げてきた。 でも・・・・・・・・・ 『分かってるよ。軽く言ってないし。  この前、初めて・・・さ、男の伊吹の姿 見た時  俺、ガッカリなんてしなかった。  むしろ、カッコいいなってドキドキした。』 なんて言われて 俺もドキドキと鼓動が早くなる。 『・・・・・え?』 ・・・ちょ・・ちょっと待って・・・ 待って・・・・・・・・・ 違う。 違うから 違うのに・・・・・ 期待しちゃう 違う。 違う。 そう自分に言い聞かせていると さらに 決定的な ひと言が俺の脳天を貫いた。 『俺・・・・・あの時、男の伊吹に恋した・・・  んだと思う。』 『・・・・・っ、───え?』 こ、恋・・・・・!? 恋した??? ホントに・・・・・・・・・??? ウソ・・・・・・・・・! あまりの衝撃的な言葉に 俺をまっすぐ見つめたままの中野くんと 見つめあう。 ウ、ウソ・・・・

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