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恋のはじまり???☆14

** 伊吹・side ** ウソ・・・・・・・・・ そう、ウソだ・・・・ ウソだよ、ウソ。 そんなハズない。 中野くんが俺を、なんて・・・・・・・・・ ウソ・・・・・・・・・ あ、エイプリルフール・・・? 『・・・まだ3月だよ!』 中野くんが間髪いれず否定してくる。 口に出てたらしい。 そうか・・・・まだ3月か。 じゃあ、なに? ウソじゃないなら、なに? からかわれてる? 遊ばれてる? いや、中野くんはそんな事しない・・・・・・・ じゃあ、なに?? 頭の中がぐちゃぐちゃになっていて 考えが まとまらない。 落ち着いて、 落ち着いて・・・・・ 目を閉じて考える。 どのくらい時間が経ったのか・・・ 『伊吹?』 少し焦れたような中野くんの声に ハッと我にかえった。 『伊吹。』 優しい声。 『伊吹。』 俺の好きな声。 ・・・・でも。 ・・・・・ウソだ やっぱり信じられない。 中野くんは男とはつきあわない。 ノーマルの人が そんな簡単に変わる訳ない。 でも。 『俺は、伊吹が好きなんだよ。』 繰り返し、何度も言う中野くん。 ・・・違う。 信じない。 頑なに信じない俺に、中野くんは 『伊吹。どうしたら信じてくれる?』 そう聞いてきた。 どうしたら? 探るように ジーッと見つめる。 ・・・そこまで言うなら。 信じさせてもらおうじゃないか。 『じゃあ・・・。俺に・・・キスできる?』 やれるもんならやってみろ。 半分 やけくそに そう言ってみた。

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