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恋のはじまり???☆17

** 伊吹・side ** 次に目が覚めた時・・・ 最初に見えたのは・・・・・・・・・ キレイに片付けられた部屋。 あれ? 青葉が掃除したのかな・・・。 あの、青葉が・・・・・・・・・? ええぇ??? 不思議に思って目線を動かすと 大好きな・・・・中野くんが 傍に座っているのが見えた。 あれ? なんで中野くんが居るんだろう。 夢・・・? それとも 幻? 中野くん・・・・・・・ 夢か幻なら・・・触ったら消えちゃうのかな? でも 夢でも幻でも 中野くんに・・・触りたい・・・な・・ そんな事を思いながら手を伸ばして 畳に置かれた手に触れてみる。 『・・・・・・・・・』 あれ? 温かい・・・・・・・。 あれ? ・・・本物??? でも、なんで中野くんがここに居るの? 『え?』 思わず 口から出た言葉に、 中野くんはショックを隠しきれない様子で 「さっきの事、忘れたの?」って言った。 ・・・さっきの・・・・ さっきの? さっき・・・・・ なんだか、すごく いい夢を・・・ 俺にとっては完璧な、 まさに理想の夢を 見ていた 気がする。 え。あれ、夢じゃないの?? 「好き」って言われて、キスされて・・・ あ、あれ? 夢じゃない・・・・の? 『・・・・・・・・・っ////』 ボンッと、顔が熱くなる。 そんな俺に中野くんは嬉しそうに笑った。 『好きだよ、伊吹。』 なんて、甘く囁かれて。 “ さっき ” の 記憶が 一気に甦った。 嬉しくて、嬉しくて 今日って エイプリルフールだっけ・・・? なんて、言ってみたりして。 中野くんは、 「なんならキスする?濃い~ヤツ。」 からかうように言ってぐいっと顔を近づける ・・・けど ダメダメダメッ!! そう!そうだよ! 俺、風呂 入ってないんだってー! 全部、思い出した俺は、 慌てて、布団を引っ張って口元を隠す。 気にならない、って言うけど、 俺は すっごく気になる! でも・・・・ でも・・・・ 夢じゃなかったんだ・・・・ 中野くん・・・・中野くんが 俺を 好き、だって・・・・///// 好き・・・・・・・・・ 好き・・・・・・・・・ わ、わー///// 好き・・・・・・・・・♡ もう1回 言ってくれないかな・・・。 『・・・伊吹。好き。大好き。大大大好き。  俺とつきあって?』 お願いしてみると これ以上はないってくらい 優しく嬉しい台詞を言ってくれた。 それで、やっと信じる事が出来て 嬉しくて ぽろぽろと涙が溢れだす。 布団の上から抱きしめられそうになって 慌てて 完全に布団にくるまる。 臭い、って言ってんのに。 布団虫になっていると、 『ごめんな・・・俺がバカで。』 って中野くんがポツリと呟いたのが聞こえた。 悪いのは、どっちか 。 言い出したらキリがない。 悪いのは俺・・・だと、今でも思ってる。 でも、もう どうでもいい。そんな事。 大切なのは、今から、だ。 ぐっすり寝たから、体も楽になった。 お腹も空いたし、ご飯を食べて・・・・ お風呂に入ろう。 中野くんと 濃い~キスをするために、 ね? ・・・・・・・・・・・・・うはっ・・・・・//////

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