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恋のはじまり???☆18
** 伊吹・side **
────翌朝。
風邪をひく前の、
いつもと同じ時間に目が覚めた。
『ん・・・・・・』
なんだろう。
ものすごく清々しい気分。
目を開けると・・・
目の前に愛しい中野くんの寝顔。
あ、そうだ・・・・
俺・・・////
『・・・・ふふ・・・へへ・・・♡』
自然と笑いが込み上げる。
夢じゃない。
ホントに、中野くんと・・・・////
昨日の夜の事を思い出す。
念願の濃いキスをして
もちろん キスだけじゃ終わらなくて・・・
体を繋げた。
早く1つになりたかったから
どっちもイケる俺が抱く方でいいかな、って
思ってたんだけど・・・・
中野くんが俺に ちゃんと反応してくれて
俺は・・・・中野くんに、抱かれた。
何度も、何度も。
最後は、俺の中で果てた中野くんは
キツくキツく俺を抱きしめて・・
そのまま寝てしまった。
疲れて眠る中野くんの重さを感じて
こんなになるまで俺を求めてくれた事が嬉しくて。
ドロドロになったお互いの体も
俺の中の熱いモノも お腹に飛んだ白い液体も
愛された証で・・・・・・。
しばらく余韻に浸って、
愛された後の気だるさを噛みしめて・・・
そっと布団から抜け出し、シャワーを浴びて
中野くんの体を温かいタオルで丁寧に拭いた。
拭きながら中野くんの裸身をガン見して
ニヤニヤしてしまった事は 内緒♡
そして隣に潜り込んで
朝まで 幸せな気持ちで ぐっすり眠った。
ああ・・・・幸せ。
よし。
朝ごはんでも作ろう。
気分が とってもいいから
具がたっぶりのオムレツと野菜スープ
そして、お気に入りのパン屋の(滅多に買えない)
クロワッサン。
いつもより かなり豪華な朝ごはんを 手早く作る。
青葉のおかげで食材が豊富に冷蔵庫に詰まっていて
しばらくは買い物に行かなくてもよさそう。
あ、そうだ。
後で青葉に電話しなくちゃ。
バイトも行って
barのバイトも続けよう。
中野くんに話さないと な。
なんて、
ここ数日、落ち込んで
暗い考えしか浮かばなかったのに・・・
今は すべてが キラキラ明るく輝いている。
中野くんは俺にとって
それくらいのキラキラで眩しい存在なんだ。
改めて そう実感した。
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